【コラム】上位AT非搭載でもヤレル感は十分 『スロット Vivy -Fluorite Eye’s Song-』を評価

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©Vivy Score/アニプレックス・WIT STUDIO ©DAITO GIKEN,INC.

「周期×ポイント」を軸とした馴染みのあるゲーム性に、レア役再生という新機軸を搭載。通常時からATまで、随所に工夫を凝らした仕上がりの同機のポテンシャルを探ります。(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)

この記事のポイント

  • 「周期×ポイント」を軸に、レア役再生機能を搭載した純増3.2枚/GのAT特化タイプ。
  • 上位ATは搭載せず、有利区間切れ後も特化ゾーンを経てAT再当選を目指す。
  • 初当たりの軽さとAT中の出玉契機の多さで、上位AT非搭載でも一撃性に期待できる。

2021年にテレビ放送されたアニメ作品をモチーフとする同機は、純増3.2枚/GのAT特化タイプです。上位ATを搭載せず、常に同じ純増枚数でATを楽しめる仕様が特長となっています。

通常時は「周期×ポイント」抽選がメインです。1周期は最大555ptで、111pt~444pt到達時に前兆へ移行する可能性があります。周期は最大6周期です。1周期のみ222pt以内に前兆が発生するほか、モードはA・B・天国の3種類。周期天井はそれぞれ6周期、3周期、1周期となっており、このあたりは『モンキーターン』と似たゲーム性です。また、周期天井とは別にゲーム数天井も存在し、800G+α(設定変更時は500G)でATに当選します。

本機ならではの要素が「レア役再生機能」です。特殊図柄「マツモト」揃いを契機に、直近15G以内に引いたレア役が数G後に擬似遊技で再出現します。さらに、リプレイやベルをレア役へ変換する「変換高確」も搭載されています。一般的なレア役高確とは異なる仕組みで、ポイントを貯める通常時にアクセントを加えています。

ATは初期枚数100枚の差枚数管理タイプで、ゲーム性は『東京喰種』に近い印象です。レア役成立時、またはリプレイ5回ごとにバトル発生のチャンスです。バトル発生率は約1/33と軽く、バトルはリプレイで勝利期待度約35%、レア役なら勝利濃厚となります。トータルの勝利期待度は約45%で、勝利時には直乗せや特化ゾーンなどの報酬を獲得できます。

冒頭にも言ったとおり、上位ATは存在せず、差枚数2,400枚到達などによる有利区間切れ時には、特化ゾーン「レア役保留」を経てATへ再当選します。その期待値は約1,600枚とされており、エンディング到達が単純な打ち切りにならない点は評価できます。有利区間切れを契機としたループが発生すれば、上位ATがなくても一撃5000~6,000枚程度は射程圏に入ってきそうです。

設定1のコイン単価は3.3円、MYは3,400枚、 MY単価は1030、 AT–TYは426枚です。奇数・偶数設定でAT性能に差があり、偶数設定は初当たりが軽い一方、AT–TYが低くなる傾向にあるようです。

全体としては、初当たりの軽さとAT中の出玉契機の多さが評価ポイントでしょう。 AT中のチャンスが多く、「ヤレル感」は十分に確保されていると感じます。一方、天国モードの選択率が設定1でも40%あるため、1周期ヤメが基本となる可能性は懸念材料です。コンテンツ自体の集客力も、大きく期待するのは難しいでしょう。

ただ、通常時は馴染みのある「周期×ポイント」抽選をベースにしながら、「レア役再生」という新しい仕組みを加えており、ゲーム性にはしっかり個性があります。常に純増3.2枚/Gという分かりやすいAT性能も含め、『カバネリ海門決戦』や『戦国乙女5』などを好むユーザーには刺さりそうです。

12月には『押忍!番長』最新作の登場も予定されているため、タイトルだけを見れば購入リスクを感じる可能性もあります。ただ、直近の『ワールドダイスター』などと比較すると、20円スロット総台数の1.5%~2%程度を目安とする脇役機としては、手堅く評価できる新台ではないでしょうか。

導入判断で押さえたい点


上位ATの有無だけで判断せず、初当たりの軽さやAT中のチャンスの多さ、ユーザー層との相性を踏まえて導入台数を検討したい機種です。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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