オーイズミは9月5日、取締役会を開催し、民事再生手続中のパチンコメーカー・高尾（内ケ島隆寛代表取締役）に対し、スポンサーとして再生支援することを決議。高尾とスポンサー契約を締結した。なお再生支援に当たっては、高尾が民事再生手続きにおいて提出する再生計画案が認可決定を受けること等が条件となる。
高尾は再生計画案の認可決定後、民事再生法に基づく100％減資を予定。オーイズミでは減資の完了と同時に、高尾に対して新たに出資を行う予定だ。
スポンサー契約締結の理由について、オーイズミは「遊技業界もデジタル化が進み、来期は次世代の遊技機、スマートパチンコ／パチスロ、そしてそれを管理する専用ユニットの時代となる。当社が高尾をスポンサー支援することにより、業界ではスマート遊技機、スマート遊技機専用ユニットの全てを網羅するメーカーとなり、本格的に次世代遊技機に取り組み、遊技機事業拡大と収益向上を図るとともに、当社グループの更なる企業価値向上へ繋がるものと考えている」と述べた。
高尾は今年5月30日、業界環境の厳しさやコロナ禍に伴う業績悪化を背景として資金繰りの目途が立たなくなった状況を受け、東京地方裁判所に対し、民事再生手続開始を申立（同日、東京地裁が弁済禁止の保全処分を決定）。以降、同社では事業再建に向け注力を続けるとともに、同社への支援を表明したオーイズミと、支援策の具体的な検討を進めていた。
