シーズリサーチは10月20日、パチンコ業界の景気動向の判定を目的とする「第82回 パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を発表した。
ホール営業における収益や売上、粗利といった「全般的業況」では、休業要請による過去最大の悪化から回復がみられたものの、3カ月後も厳しい見通しとなる結果となった。
またトレンド・ウォッチでは「営業状況とコロナ禍での社会貢献活動」についてホール事業者に質問。高射幸性パチスロ機撤去後の入替予定や影響、遊タイム機の導入状況や評価を調査結果としてまとめた。
そのうち、高射幸性機の撤去後の入替予定については、「新台と中古機を同程度で入替」という回答が6割以上(62.8%)を占めた。以下、「中古機中心に入替」(19.2%)、「新台中心に入替」(9.0%)と続いた。その一方で、高射幸性機の撤去を目前に控えた今なお、「未定」と回答しているホール事業者が1割近く(9.0%)存在することも、同社では留意ポイントに挙げた。
高射幸性機撤去後の影響については、9割以上のホール事業者が「影響がある」と回答した。内訳は「とても影響がある」(59.0%)、「やや影響がある」(32.1%)などで、「まったく影響がない」の回答割合が0%であったことも含めて、撤去による影響は避けられないと考えるホール事業者が大半を占めた。
調査に協力したあるホール事業者は、営業の現状や先行きに対し「コロナ禍と撤去問題が重なったために、非常に厳しい状況が継続すると感じる」(関東・中規模事業者)とコメントしている。