今回の『経営者研修会』は、不正機の横行や射幸心をそそった営業、暴力団の再関与など現在のパチンコ営業を取り巻く不健全な環境を改善していくために、営業の最高責任者である経営者等を集めその意識改革を図っていくというもの。そのため研修会への出席は、営業許可名義人および許可名義人に次ぐ経営責任者に限られ、法人の場合は代表取締役及び遊技業担当取締役に限られた。
初日となった10月2日には、第6(台東区・荒川区等)・第7(江東区・江戸川区等)ブロックに店舗を持つ経営者等約370名が錦糸町マリオットホテルに集合。警視庁生活安全部・石田唱司保安課長による『ぱちんこ営業者としての責任と健全営業について』と、日本工業新聞社・倉義巳編集局長による『遊技業経営の課題と展望について』の講話を受講した。
とくに石田保安課長は、「営業者としての心構え」をはじめ「不正機問題」「暴力団排除」「防犯対策」について言及、心構えとしては、「ぱちんこ営業を始めとする風俗営業にはなぜ公安委員会の許可が必要なのか。それは健全な営業がされないと善良な風俗や清浄な風俗環境を害し、少年の健全な育成に障害を及ぼすからだ。とくにぱちんこ営業は射幸性があり、そのバランスが崩れると大きな弊害、環境を害す恐れがある。それを防止するためにもぱちんこ営業者には特別の義務をかしている」と述べ、パチンコの特殊性を再認識し、風適法に基づいた営業を実施するよう求めた。また、散見される不正機事犯に関しては、「営業者として最も卑劣で恥ずべき行為」と厳しく指摘した。
なお、研修会は3日に第1・2・3・4ブロック、4日に第8・9ブロック、9日に第5・10ブロックの経営者が集まった。