ギャンブル依存にスプレー式点鼻薬の研究開始

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 フィンランドの国立健康福祉センターは1月8日、ギャンブル依存症の治療をめぐってスプレー式点鼻薬に速効性が求められるかどうかを調べる研究を開始すると発表した。国際ニュースのAFP BB News電子版が1月9日付で報じた。

 対象となる点鼻薬はヘロインやアヘン、モルヒネなどの鎮痛剤過剰摂取の緊急治療薬として用いられる「ナロキソン」が含まれている。ナロキソンは依存症を誘発する快楽関連の神経伝達物質ドーパミンの生成を阻害する効果がある。

 報道によると健康福祉センターのアルホ教授はナロキソンに似た成分を含む錠剤を用いた過去の試みでは一定の効果は得られたという。だが錠剤が吸収されるまでに1時間以上かかるため、衝動的なギャンブル欲求を抑えるには不十分だった。

 AFPの取材に対し、アルホ教授は、「スプレーは数分で脳に到達するため、ギャンブルをする人にとっては非常に有用。ギャンブルをしたくてたまらないなら、とにかくこのスプレーを服用することだ」とのコメントを寄せている。

 実験には最大130人のボランティアが参加予定。参加者の半数は3ヶ月にわたり点鼻薬を服用。残り半分はプラセボ(偽薬)を服用する。実験は1年間継続される見通し。

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