日本金銭機械は5月12日、平成23年3月期(平成22年4月1日〜平成23年3月31日)決算短信(連結)を発表。遊技場向機器事業を含め、各部門の業績がおおむね好調に推移し、売上高199億7000万円(前年比17.8%増)、営業利益5億3900万円(前年は3億6300万円の営業損失)、経常利益5億1600万円(前年は経常損失9100万円)、当期純利益6億6600万円(前年は当期純損失9億4000万円)と増収増益を計上している。
遊技場向機器事業では、パチスロ人気の回復を背景に、パチンコホールの設備投資需要が増加するとともに、カードユニットなどの新製品を市場投入し、積極的な販売展開を行ったことにより、売上高は79億2600万円(前年比38.3%増)、セグメント利益は1億400万円(前年比139.4%増)となっている。
次期の見通しについて同社では、部材供給の停滞や電力不足の企業活動への影響など不確実な要素が多いとしながらも、海外・国内市場ともに、戦略新製品の市場への浸透による売上の拡大、シェア獲得に注力するとともに、各種の経営改善策を引き続き強力に推進することによるコスト削減などから、売上高208億円(前年比4.2%増)、営業利益6億8000万円(同26.1%増)、経常利益9億円(同74.1%増)、当期純利益6億5000万円(同2.5%減)を見込んでいる。