コムシード、売上は微減ながら増益を確保

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 モバイル事業などのコムシードは5月12日、平成23年3月期(平成22年4月1日〜平成23年3月31日)決算短信(非連結)を発表した。

 同社コンテンツの大きな比重を占める遊技業界が、東日本大震災による影響を含め厳しい状況が続く中、持続的な成長とさらなる企業収益力の基盤強化に向け、本社事務所の移転などの固定費の圧縮、モバイル事業の一層の強化に取り組み、売上高11億3100万円(前年比7.5%減)、営業利益5000万円(同22.3%増)、経常利益4900万円(同23.1%増)、当期純利益2300万円(同33.6%減)となっている。

 個別のコンテンツでは、パチンコ・パチスロ総合情報サイト「パチンコ倶楽部」における機種情報やそれらの攻略情報の充実化、メーカーオフィシャルサイトにおける新機種導入時のタイムリーな情報提供に取り組み、ソーシャルアプリではミクシィが提供するSNS「mixi」に「攻略!みんなのパチ&スロ」のサービスを開始した。また、ディー・エヌ・エーが運営する「Mobage」には、同サイト内の仮想ホール「モバ7」に「CRシャカRUSH」及び「南国育ち」を提供。スマートフォンアプリでもiPhone向けにスロット設定判別ツール「ナイツール」の販売を開始したほか、「南国育ちスペシャル」(オリンピア)のシミュレーターアプリの販売がゲーム部門で1位を獲得するなど、好調な売れ行きを見せた。

 次期の見通しについて同社では、持続的成長とさらなる安定収益体制の確立に向け、既存コンテンツを一層拡充させるとともに、「パチンコ・パチスロ」カテゴリーに続く新たな収益の柱の育成に努めるとしており、売上高11億円(前年比2.8%減)、営業利益5000万円(同0.2%減)、経常利益4700万円(同5.9%減)、当期純利益4000万円(同72.6%増)を見込んでいる。

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