電子遊技機工業協同組合では4月10日、グランドアーク半蔵門で通常総会を開催。総会後の記者会見では役員改選に伴う新役員、新加盟の賛助会員4社、組合員の5号機適合状況などを公表した。
役員改選では波多秀夫理事長が健康上の理由から辞任。新理事長に前理事長の小林朴氏が就任した。小林理事長は「厳しい時代だが、組合の中での接着剤としての役割を担っていきたい」と所信表明した。
本年度の重点事項には、ゲーム性の拡大と射倖性を抑えた回胴式遊技機の開発、低価格遊技機の開発、不正に強い遊技機開発とゴト行為への適切な対応など、6項目を掲げた。
懇親会では警察庁生活環境課・尾崎浩一専門官が辻義之課長の代読として「回胴式遊技機の型式試験の結果を見ると依然として(適合が)低く、開発姿勢が射倖性の上限を追求していると非難されても仕方がない状況が見受けられる」と述べるとともに「貴組合は他団体と共に不正に強い遊技機づくりに関する決議を行うなど自主的な取り組みを積極的に行っているが、引き続きセキュリティ対策に万全を期すようお願いしたい」と要請。また地球温暖化防止に向けた遊技機開発、低価格化に向けた部品のリサイクル化も要請した。