アビリットは3月19日、グローリー(株)との間で、プリペイドカード関連事業の譲渡に関する基本合意書を締結したと発表した。アビリットは平成19年 12月期決算で2期連続の大幅な赤字を計上。カード関連事業自体は同期実績で営業利益を確保しているものの、遊技機関連事業との相乗効果が薄いと判断し、今後は主軸の遊技機関連事業に経営資源を集中投資し、経営体質の改善を目指す。
アビリットのプリペイドカード関連事業(クリエイションカードシステム)は、同社が100%出資し、第5のカード会社・クリエイションカード情報システム(株)として1998年春に事業開始。カード発券機能と玉貸機能が一体となったユニットが好評で、西日本エリアを中心にシステムの導入が進んだ。
その後、03年1月にアビリットがクリエイション社を吸収合併し、08年1月末時点での導入店舗数は1287店と、導入シェアは日本ゲームカード、マースエンジニアリングに次いで3番手となっている。
譲渡先のグローリー社は、貨幣処理機・貨幣端末機・自動販売機等の製造・販売・保守サービスが主な事業。遊技業界関連では、ナスカブランドのカードシステムなどを製造・販売している。