ハンダごてやドリル等を使ってパチンコ機の上皿や台枠等に穴を開け、ピアノ線などを挿入し、釘を曲げたり、大入賞口を開放させたりして不正に球を搾取するいわゆる「穴開けゴト」が蔓延するなか、マルホン工業ではこの度、その対策部品を製造、取り付けを開始した。
対象となる機種は、6シリーズ28機種。対策方法は、ピアノ線等の侵入経路である『上皿裏面とベニヤ板との間』を塞ぐため、透明な対策部品を遊技盤の枠に両面テープで取り付け、ゴト器具の侵入を防ぐというもので、対象機を設置する店舗には対策部品が無償で提供される。取付費用も無料。パーラーは対策部品の取り付け後、各警察署への「変更届出書」の提出が必要となる。
同社によると、すでに6月中旬から順次、取り付け作業がスタートしているという。対象店舗は約1000店舗になる見込みだ。
都遊協のA?NET等によると、「穴開けゴト」は複数のメーカーのパチンコ機でも報告されており、役割分担した複数での犯行や、穴をヤスリで削って目立たないうようにするなど、手口は巧妙という。ハード的な対策のほか、ベース値をこまめにチェックすることなどが有効となる。