それによると山田理事長が今回の攻略法発覚の第一報に接したのは7月16日の全日遊連の理事会終了間際。理事会が開かれていた『第一ホテル』(東京・新橋)内で、取り急ぎ、臨時の機械対策委員会を招集。早急に事実確認を進める方針を決めたのと並行して傘下各県遊協に警告を発することを決議。その後、夕方5時から約1時間、業界誌(紙)との定例の記者会見に割かれている間に、アルゼの各営業所から「サブ基板」交換の申し出が出ているとの情報が全日遊連に相次いだため、変更承認を受けずに交換が可能かどうかを警察庁に問い合わせたという。
結果、「無承認変更に該当」(警察庁)との回答を得たため、直ちに「アルゼ役員に対し、無承認変更ならパーラーに迷惑がかかるから、(基板交換は)止めろという連絡を入れなければならなかった」(同)としている。席上、「16日の記者会見では、まだ事実確認がとれていない段階だったとはいえ、もしこれが事実なら、我々として相当の覚悟をもって事態の解決に臨むことになると発表していたが、それに加えて承認変更前にサブ基板を交換しようとしていたことについてはきわめて重大な問題であると受け止めている。一昨年のサミーの不具合問題とは明らかに次元が違う」と山田理事長は語気を強めた。
また7月25日にアルゼ側を招致して全日遊連機械対策委員会とアルゼ側との第1回目の折衝も不調に終わっていたことも山田理事長は明らかにし、7月31日の予定の次回協議には「文書も添えて回答を示してもらうよう要請している」と述べた。