【レポート】日工組の4カテゴリ・みんパチ考察

投稿日:2026年11月2日 更新日:

4カテゴリで変える未来
パチンコ復活への第一歩

4カテゴリでパチンコをもっとわかりやすく

日工組ならび日電協は9月8日、都内で「パチンコ・パチスロカンファレンス」を開催した。カンファレンスでは、パチンコの新たな区分となる「4カテゴリ」についての説明がなされた。

日工組・日電協のプレスカンファレンスで4カテゴリを説明する様子

9月8日、都内でパチンコ・パチスロの今後の方向性を示す「プレスカンファレンス」が開催された。パチンコでは「4つのカテゴリ」「通常時フラグ」について、パチスロではボーナストリガー機の設置比率10%に向けた取り組みなどの説明がなされた。日工組・榎本善紀理事長、日電協・小林友也理事長も臨席した。

4カテゴリとファンの声

  • 4カテゴリは遊技機の性能を見える化し、安心できる遊技環境を目指す。
  • 既存機種のうち遊びやすい「ライト」「スーパーライト」は37.5%にとどまる。
  • 選択肢を広げ、ファンへ継続的に発信することがパチンコ復活の課題となる。

「4カテゴリ」は、図柄揃い確率や大当たり確率、LT搭載の有無など、さまざまな要素を加味して日工組が独自に区分したもの。カテゴリは「スーパーライト(Lv.1)」「ライト(Lv.2)」「ミドル(Lv.3)」「ハイ(Lv.4)」の4段階に分類され、多様化するゲーム性や出玉性能といった、遊技機性能を可視化することで、過度なのめり込みを防ぐ依存問題対策やスペックの誤認対策を推進する。それにより透明性の高い安心できる遊技環境を目指すことが目的となっている。

スーパーライトからハイまで4カテゴリの特徴を示す図

そしてもうひとつの大きな目的が、パチンコの裾野拡大と活性化だ。周知の通り、パチンコ市場はいま、かつてない苦境に立たされている。その要因としては実にさまざまだが、ハイスペック機に偏重した市場構成、新台価格上昇などに端を発した、恒常的な玉単価の上昇と遊技時間減少が大きな要因である。

日工組が9月28日に公開した「4つのカテゴリ特設サイト」において、2018年2月1日以降に発売された新規則機をさかのぼりカテゴリ分けすると、10月1日時点で検索できる1,125機種中、「スーパーライト」が285機種(25.3%)、「ライト」が137機種(12.2%)、「ミドル」が519機種(46.1%)、「ハイ」が184機種(16.4%)。遊びやすいパチンコに分類される「ライト」「スーパーライト」は合わせて37.5%にとどまっている。

もちろん遊びやすいパチンコを増やせばすぐに状況が好転するという単純な話ではない。しかし、遊びやすい低・中射幸性遊技機の選択肢を広げることが重要であることは言うまでもない。

みんパチスロサミで聞かれたパチンコへの本音と期待感

こうした取り組みの最初のアピール場所となったのが、9月22日に東京国際フォーラムで開催された「みんなのパチンコ・パチスロサミット2026」だ。台風の影響も心配されたが、8,782人ものファンが会場に足を運んだ。

会場の大半を占めた試打ブースでは、稼働中の人気機種から未導入機種、参考出展機種など350台超のパチンコ・パチスロを設置。その試打コーナーとは別に「遊びやすいパチンコ・パチスロ特設コーナー」が設けられ、パチンコの「スーパーライト」「ライト」に該当するパチンコ20台、「ボーナストリガー(BT)機」20台を設置した。

みんなのパチンコ・パチスロサミット2026の会場と試打コーナー

8,782人が来場した「みんなのパチンコ・パチスロサミット2026」。遊びやすいパチンコ・パチスロを集めた特設コーナーで、パチンコ4カテゴリや通常時フラグ、パチスロBT機などをアピールした。

甘デジや羽根モノといった、大当たりや玉の動きを身近に楽しめる機種を用意したほか、先のプレスカンファレンスで4カテゴリとともに発表された、パチンコの多様なゲーム性をもたせることができる「通常時フラグ」を搭載した機種を参考出展した。

羽根モノコーナーは、羽根モノ全盛期から打っているという熟練ファンが多いなか、若年層の姿も目立った。初めて羽根モノを遊技したという若年層カップルは「羽根が開くのを見るだけでも楽しかった」「これまで見向きもしなかったけど、少し興味が湧いた」と、玉の動きに一喜一憂でき、最適な射幸性で遊べる点に好感触を寄せていた。その他の遊びやすい機種「低投資で遊べる遊技機が増えるのはありがたい」など、期待の声が聞かれた。

一方で「打ちたいコンテンツの台が出ても、大体がハイスペックのため、1パチに落ちてくるか、甘デジが出るまで打てない。遊びやすいパチンコをアピールするなら、最初から甘デジもセットで出すなど工夫もしてほしい」といった要望も多く聞かれた。

「4カテゴリ」や「通常時フラグ」で、遊びやすさと分かりやすさ、新たな価値を提供する──。その姿勢をこれからもファンに発信しつづけ、実行しつづけることが、パチンコ復活への道筋となる。来年2月には「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」を設定するなど、現状打破に挑むパチンコ市場。重要局面の行く末に注目が集まる。

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