【コラム】なぜ、パチンコ店は「今週おすすめ」を打ち出しても集客できないのか?

投稿日:2026年10月15日 更新日:

失敗しない売り場プロモーション_59(文=野島崇範/株式会社プラスアルファ専務取締役)

多くのパチンコ店で定番化してきた「今週おすすめ」。しかし、同じように今週おすすめ機種を訴求していても、集客につながる店舗と、ほとんど反応を得られない店舗があります。

その差は、広告デザインの良し悪しだけではありません。重要なのは、店舗が売りたい機種ではなく、お客様が今、打ちたい機種を起点に広告を設計できているかどうかです。

今週おすすめが低稼働な集客低迷店の特徴として、顧客欲求の低い機種を週間おすすめにする・一つの広告の中に複数機種の今週のおすすめを掲載するといった傾向があります。

特に注意したいのが、店舗都合で多台数機種や稼働を上げたい機種をおすすめに設定することです。もちろん、顧客欲求の低く、稼働も低い機種を放出営業と共に今週おすすめする場合は問題ありません。

顧客欲求を起点に

一方、繁盛店では顧客欲求の高い機種を週間おすすめとして展開しています。この直近であれば、どのような機種が思い浮かぶでしょうか? 例えば、『スマスロ ソードアート・オンラインⅡ (SAO2)』や『スマスロ リコリス・リコイル(リコリコ)』などの機種が挙げられます。

直近機種のインタレストの推移

しかし、「SAO2やリコリコを導入していないお店はどうすれば良いの?」と質問されることがあります。その場合は、ジャグラーなど新台機種以外の既存機種の顧客欲求が高い機種をおすすめすれば良いのです。

響かない理由は信用

そして、さらに考えなければならないのが、広告に対する信用です。お客様が広告に反応しない理由は顧客欲求が低いだけではなく、あなたのお店の信用が低いからです。これまで、無意識・無自覚に今月おすすめや今週おすすめと打ち出してきて、それがお客様に誇大広告として映り、顧客信用が失われたからです。広告は一回の集客だけではなく、将来の増客を生み出すための信用形成が極めて重要なのです。

だからこそ、これからの広告戦略では顧客欲求の最大化・顧客の信用を設計の視点が欠かせません。 特に経営幹部や店長は、「何を売りたいか」から広告を考えるのではなく、「お客様が何を求め、その期待に店舗としてどう応えるのか」という順番で考える広告設計することをおすすめします。

今週おすすめは、単なる機種告知ではありません。顧客欲求を捉え、期待に応え続け、信用を積み重ねるための広告戦略です。商圏内のおすすめ機種の稼働率を計測してください。驚くほど、おすすめに対して商圏全体で顧客の信用が低下していることが分かります。

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◆プロフィール
・野島崇範(のじま たかのり)
1983年三重県生まれ。北海道教育大学卒。全国のホールを年間1,000店舗以上調査し、その中から繁盛店に共通する法則を見つけ出し「伝達力」と定義。「伝達力」調査の分析に基づき、お客様立場の徹底と継続の重要性を、支援先ホールの全スタッフと共有する。また、売り場ランチェスター戦略の第一人者として、科学的に売り場の支援を実施。売り場の書籍「あなたの売り場、太っていませんか?」を発売。

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