【コラム】「週間おすすめ機種」運用を成功させる3つの条件とは?

投稿日:2026年6月29日 更新日:

競合店同士のユーザーの取り合いが激化する中、各地で盛んにイベントが行われています。イベントを仕掛ける手っ取り早い方法として「週間おすすめ機種」がありますが、その効果的な運用とはどのようなものなのでしょうか(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

来店、取材、おすすめなど、全国各地でイベント合戦の様相を呈しています。これらは本来の目的から離れ、出玉への期待感を煽って集客するケースが多く、運用に成功するホールと失敗するホールの差が広がっています。

結果として、出玉に期待できるイベントだけが高稼働となり、資金力のあるホールへ集客が集中しています。また、イベントは設置台数の多い大型店が有利であり、小型店が同じ土俵で戦えば苦戦は必至です。

大型店はおすすめ機種以外にも高設定を投入しやすい一方、小型店は利益面の制約から還元の幅が狭くなり、「おすすめ機種に座れなければ帰る」という状況を招きやすくなります。地域一番店が成功しているからといって同様のイベントを行えば、自店の首を絞めることにもなりかねません。

おすすめ機種運用が失敗する一般的な流れは次の通りです。
①おすすめ機種に高設定を投入
②対象機種が高稼働になる
③設定投入パターンを見抜かれる
④特定客や軍団に高設定を取られる
⑤中間設定中心の運用になる
⑥おすすめでも中間設定しかないと認識される
⑦集客力が低下する
⑧おすすめに高設定がないなら他にもないと思われる
⑨全体稼働が悪化する

特に設置台数が少ない機種は高設定を特定客に押さえられやすく、この流れに陥りやすくなります。また、設定判別が容易な機種では、高設定だけが稼働して低設定が動かず、利益が残りにくくなります。こうした失敗を避けるため、おすすめ機種運用には次の3つの要件を意識しましょう。

①設定判別が難しい機種を選ぶ
②多台数設置機種を選ぶ
③おすすめ機種以外にも設定6を投入する

まず重要なのは、設定判別が難しく、早期に見切られにくい機種を選ぶことです。低設定で利益を確保しながら高設定投入率を高められ、中間設定でも稼働を維持できる機種が理想です。

次に、多台数設置機種を対象にすることです。高設定を複数投入し、「まだチャンスがある」と感じてもらうには、できれば20台以上設置している機種が望ましいでしょう。投入比率を高めても赤字になりにくく、投入傾向も読まれにくくなります。単独で20台に満たない場合は、隣接機種や背中合わせの機種を組み合わせて対象台数を増やす方法も有効です。

3つ目は、おすすめ機種以外にも設定6を投入することです。そうすることで、「他にも高設定がある」という印象を与える必要があります。

ただし、これらの条件を満たした運用は高粗利営業では成立しません。コイン粗利35銭未満、利益率12~13%未満程度の薄利営業が前提になります。高粗利のままおすすめイベントを頻発すると、当初は集客できても、おすすめ機種だけが動く状態となり、やがて全体稼働は低下していきます。

薄利営業を継続できる体制があってこそイベントは成功します。結局のところ、おすすめ機種運用の成否は、適切な利益率で営業できるかどうかにかかっているのです。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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