【訃報】九州エース山田会長の社葬しめやかに

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霊前で「追悼の辞」を述べた山田久雄社長。

 九州エース電研の創業者で、去る2月7日に逝去した同社会長の故・山田規雄氏(享年91歳)の葬儀ならびに告別式が3月19日、福岡市内の斎場で同社社葬としてしめやかに執り行われた。葬儀委員長は長男で同社社長の山田久雄氏。

 山田会長は1924年(大正13年)、長野県大町市に生まれ、先の大戦では20歳で出征した。戦後は上京し、当時一大ブームとなっていたパチンコ業界で店舗の内装工事業を東京・東上野で創業。順調に業容を拡大させたが、ブームの終焉とともに会社は倒産。妻と子供を残して単身青森県八戸市に移住し、パチンコ店のマネージャーとして働くなど苦労も重ねた。

 転機が訪れたのは1970年(昭和45年)。かねて親交のあったエース電研創業者の故・武本宗一会長からの要請を受け、エースブランドの自動補給設備の販路拡大のため九州・福岡に九州エース電研を創業。また1982年(昭和57年)には設備機器の販売にとどまらず、ホール経営にも事業を拡大。自社製品を徹底的に使いこなすことで取引先ホールのトラブルに迅速に対応できるメンテナンス体制を確立し、九州の遊技業界の発展に大きな足跡を残した。

 「追悼の辞」を述べた山田久雄社長は「遺志を受け継ぎ、会社の発展と、遊技業界のお役に立てる企業になります」と霊前に誓った。

 弔辞を述べた平和相談役でゲームカード・ジョイコホールディングス会長兼社長の石橋保彦氏は戦中・戦後を生き抜いた山田会長の生き様を改めて振り返るとともに、36年におよんだ親交を振り返り、時折声を詰まらせながら故人から受けた大恩を語った。

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