「認知症サポーター」とは、認知症を正しく理解し、当事者やその家族を見守る応援者を養成することで、認知症になっても安心して暮らせる地域社会を目指すという取り組み。厚生労働省が平成17年度から進めている「認知症を知り地域をつくる10カ年」キャンペーンの一環として、学校、企業、団体などで養成講座を開催する認知症サポーターキャラバンが展開されており、講座を受講することで認定される認知症サポーターは全国で約499万人に達している(2014年3月31日時点)。
パチンコを通じた脳の活性化など健康ぱちんこに取り組む同研究所・けんぱち研究会では、顧客に高齢者が多いホールの現状において、認知症は直面する可能性の高い問題でもあることから、同講座を開催。健ぱち担当の同研究所・福地光氏は「各自治体の福祉課に問い合わせれば、養成講座の開催など相談にのってくれる。自店のスタッフに広めるといった活動にも繋げてもらいたい」と説明した。
講座では、認知症の人への対応の心得として「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」の“3つの「ない」”を基本姿勢として、「まずは見守る」「余裕をもって対応する」など、具体的な7つのポイントを解説。狩野氏は「認知症は決して他人事ではない。認知症の方をさりげなく手伝えるような心構え、気持ちの持ち方を大事にしてもらいたい」と述べた。
また、講座終了後には認知症サポーターの目印となる「オレンジリング」が受講者に授与され、オレンジリングを手に受講者全員でスローガンを復唱し、サポーター活動への意気込みを示した。