平成19事務年度のワースト1位は建売、土地売買の5292万円。パチンコ店は2807万5000円で同4位だったが、今回は前年のワースト記録も上回った。
過去5年間でみると4206万2000円(平成16事務年度/前事務年度比10.3%増/第2位)、4356万6000円(同17事務年度/同3.6%増/第1位)、3447万3000円(同18事務年度/同20.9%減/第3位)、2807万5000円(同19事務年度/同18.6%減/第4位)、5364万4000円(同20事務年度/同91.1%増)という推移を辿っている。
ただ、不正発見割合では前事務年度の50.1%から46.4%に3.7ポイント改善。ワースト業種ランキングは前事務年度と同じ第2位と報告されている。過去5年間のパチンコ店の不正発見割合は50.3%、51.0%、49.1%、50.1%、46.4%で、この間、ワースト順位は2位を継続している。
不正発見割合は大口・悪質な不正計算が想定されると判断され、国税庁による実地調査を受けた法人のうち、実際に不正計算が発覚した業種別の割合。
平成20事務年度
【不正発見割合の高い10業種(小分類)】
1位 バー・クラブ(56.1%)
2位 パチンコ(46.4%)
3位 廃棄物処理(37.0%)
4位 再生資源卸売(34.3%)
5位 構築用金属製品製造(33.9%)
6位 土木工事(32.5%)
7位 金属打抜き・プレス加工(32.4%)
8位 職別土木建築工事(31.5%)
9位 一般土木建築工事(31.4%)
10位 自動車修理(30.8%)
【不正申告1件当たりの不正脱漏所得金額の大きな10業種(小分類)】
1位 パチンコ(5364万4000円)
2位 建売、土地売買(3062万9000円)
3位 貿易(2797万7000円)
4位 電気・通信機械器具卸売(2701万2000円)
5位 鉄鋼卸売(2432万1000円)
6位 新聞、出版(2404万1000円)
7位 電子機器製造(2203万8000円)
8位 再生資源卸売(2136万円)
9位 生鮮魚介そう卸売(2043万1000円)
10位 物品賃貸(1951万5000円)