第19期(平成14年3月期)決算は、遊技部門の売上高は前年比9・9%増の約946億円、売上総利益は前年比9・8%増の約126億円、営業利益は前年比4・9%増の約19億円、税引き後当期利益は前年比29・5%増の約9億円と、いずれも前年を上回り、不況下のなかで順調な成長を見せている。
台当たりの売上、粗利推移(1日)では、パチンコが前年、前々年から平行線をたどっているのに対し、パチスロでは前年比2721円増の39013円と大きく推移しており『ジュウオウ』などのAT機全盛の現状が反映しているといえる。
稼働店の機種別設置台数ランキングでは、パチンコ機では1位、3位がいずれも三洋物産の『CR海物語』になっているほか、5?7、9位も同社の機械が占めるなど、長年続く『海』シリーズの人気とともに画一化する機械市場の現状が如実に現れた格好になった。パチスロ機においては設置台数1位がアルゼの『オオハナビ』と、パチスロ市場を支える若年層へ向けた技術介入を必要とする機種が主体になっている一方、2位が『ゴーゴージャグラーSP』と初心者向けの機種を多用するなど、幅広い層に向けた機種構成も特徴となった。
なお、同社では株式公開へ向け(1)企業姿勢 (2)財務基準の2点のガイドラインを設定するなど、今後も積極的な攻勢で業界大手の地位確立を目指す。