今年4月末に警察庁生活安全局生活環境課が発表した「風俗営業等の現況と平成13年中の取締り状況」によると、昨年12月末の全国のパーラー軒数は1万6801軒(パチスロ専門店含む)、前年比で187軒(1.1 %)の減少した。ファンのパチンコ離れ、日本経済を襲う深刻な不況、過当競争など、現在のパーラー経営者が置かれている厳しい状況がストレートに反映される結果となった。
遊技機設置台数は、パチンコ機に限定すれば332万1391台で前年比に比べて約10万台の大幅減少を記録しているが、逆にパチスロ機は145万9000台と前年比で13万5500台も増加した。これはパーラーの収益構造がパチスロファンの拡大とパチンコ機の低迷により、パチスロに依存する体質に変化していることの象徴ともいえる。
また、パチンコ遊技機等設置店における遊技機の設置台数別営業所数の推移では101台から300台までの小型店舗が1万205軒(前年1万984軒)と779軒の前年比減。一方で301台から500台までの中型店は5093軒(前年4688軒)と前年比で405軒増えている。501台以上の大型店も724軒(前年493軒)と、前年比プラス231軒の激増。こうした極端な明暗は大型店の出店が増え中小零細店舗が廃業するという過酷な状況を反映している。