警視庁三鷹署が景品交換所で強盗訓練

投稿日:

 警視庁三鷹警察署は11月26日、強盗事件の多発など近年の厳しい犯罪情勢を受けてJR三鷹駅前の景品買取所において、パーラー関係者や景品買取所関係者を交えて強盗対応訓練を実施した。

 訓練は、景品買取所に現金輸送車が現金搬送中、ピストルや日本刀を所有した複数の強盗犯人に「ガソリンを捲くぞ」などと店員が襲われるという想定でおこなわれ、店員は110番への迅速な通報や、非常ベルによる対応を訓練した。とくに実践を想定して店員の口にはガムテープを貼られるなど緊迫した訓練となった。犯人が逃走した後の現場検証では被害に遭った店員が事件内容を警察官2人に状況を詳しく報告した。

 訓練に際して三鷹署の清水生活安全課長は、

「コンビニ強盗、路上強盗、買取所の強盗が発生している。三鷹管内でも8件もの強盗が発生している。まずは狙われないようにスキを作らず、万が一の際はケガ人を出さないよう被害をできるだけ少なくすることが大事」

 と注意を呼び掛けた。訓練の見学に駆けつけた清原慶子三鷹市長は、

「強盗の急襲にあえば、普通の市民は声が出ない。犯人の素早い動きのなかで人相を覚える必要があるが、そのためには特定の事実を集中的に覚えないといけない。あとで記憶を呼び戻すのが難しい。いかに冷静に対応に取り組むかが必要」と語ったうえで、

「この街で強盗殺人事件が起こったことを重く受け止めて、安心、安全な街作りを目指したい」

 と犯罪防止に意欲を示した。また、三鷹署員は強盗事件発生時の措置要領について、非常通報装置ボタンや110番通報を徹底するとともに、冷静沈着な対応をお願いした。また現金要求に対しては、「できるだけ責任者が対応し、状況に応じて機転を利かし時間を稼ぎ安易に現金を交付しない。あらかじめナンバーを記録した紙幣を用意しておく等の措置をとる」などの対応が望ましいとしている。

-業界ニュース

© 2024 グリーンべると(パチンコ・パチスロ業界メディア) Powered by AFFINGER5