サミー、セガと経営統合。里見社長はCEOに

投稿日:

 サミー(里見治社長)とゲーム大手のセガ(小口久雄社長)は5月18日、両社の完全親会社となる持株会社セガサミーホールディングス株式会社を設立し、その傘下で経営統合をおこなうと発表した。サミーの里見社長が代表取締役会長兼社長、セガの小口社長が副会長に就く。

 サミーとセガは新会社の完全子会社となるため、9月27日付で上場を廃止。セガサミーホールディングスは10月1日付で東証に新規上場する予定という。

 また、サミーは統合に先立ち経営体制を刷新。現里見社長がセガサミーホールディングスの会長兼社長に就任することを受けて、吉田賢吉常務が6月25日付で社長に昇格する人事を発表した。里見社長は代表取締役会長(CEO)に就く。

■サミー、経常利益34%増の683億円
 サミーは2004年3月期の連結決算を発表。売上高は前期比52%増の2512億2600万円、営業利益は同39%増の716億7600万円、経常利益も34%増の683億3000万円と大幅な増収増益となり、過去最高を記録した。

 要因はパチスロ機販売が好調だったこと。とくに平成15年10月から販売を開始した『北斗の拳』が大ヒットし、平成16年3月末までで25万9000台を販売した。そのほか、ドリームリールを搭載した『キングキャメル』や人気機種の後継機『スロッター金太郎RX』なども堅調だった。

 パチンコ機では、人気パチスロ機『獣王』『猛獣王』シリーズのゲーム性を取り入れた『CR猛獣王シリーズ』が、サミーグループの歴代販売台数1位となる8万2000台の販売となったほか、タイアップ機として話題を集めた『CR力道山シリーズ』、『CRシティハンターシリーズ』なども販売台数を伸ばした。

 来期はパチスロ機58万台、パチンコ機30万台を販売を見込み、連結売上高は2970億円、連結経常利益770億円を見込む。なお、10月1日にセガとのあいだで設立する持株会社セガサミーホールディングスの2005年3月期の業績予想はまだ公表されていない。

-業界ニュース

© 2024 グリーンべると(パチンコ・パチスロ業界メディア) Powered by AFFINGER5