遊技機に搭載され、大当たりプログラムなどが書き込まれた主基板の『V4』チップについて、エルイーテックでは、導入パーラーにおける目視等のセルフチェックを助けるため、遊技機メーカーに「グレーパッケージ」バージョンの供給を開始している。
従来、パーラー側が行うチップのセルフチェックは、ロムの製造ナンバーを台帳などに記入し、目視で確認する方法がとられていた。しかしこれだと視認作業が大変で、多くの時間を割かれるなどの課題があった。
このグレーパッケージは、経年変化や量産性を考慮し、チップには珍しいグレー色を採用(一般的にチップは黒色)、視認性を高めたほか、2次元バーコード仕様の「マイクロQR」を採用。市販のマイクロQRリーダーでかしめ越しに2次元バーコードの読み取りを可能としたのが特長だ。さらに特殊な金型による「NEC」の刻印も施すなどの偽造対策の強化にもつなげている。
一方、『V4』の前バージョンである『V2』『V2ライト』当時から用意されているチップの真贋判定照合機についてエルイーテックは、7月末に行った「グリーンべると」の取材に対し、7月初旬までに全国すべての都道府県警察に導入されたことを明らかにした。照合機は栃木県警のように全所轄に照合機が行き渡っているケースも報告されている。