5月から改正風適法が施行され、少年指導委員がパーラーなどの風俗店舗に強制的に立ち入り指導ができるようになったことを受けて、6月3日夜、広島東署管内の少年指導委員7人が広島市中区新天地地区のパーラーなど3店舗へ立ち入りし、見回り活動を実施した。改正風適法施行による少年指導委員の風俗店舗への立ち入りは県内では初のこと。6月5日付中国新聞が報じた。
同日午後10時、新天地交番に集合した委員は、東署長の立ち入り指示書を受け取り街頭活動に出発。風適法により18歳未満の客としての立ち入りが禁止されているパーラー、午後10時以降に保護者の同伴なしで出入りが禁止されているゲームセンターの合計3店舗に立ち入った。
緑の腕章を着けた委員は店内で、従業員に指示書と少年指導委員証を提示。7人が分かれて客の顔を見るなど少年がいないかを確認した。子どもと同伴の親に対しては「早めに帰ってください」と指導した。
当日立ち入り指導に参加した指導委員のひとりは、「法改正で活動の幅が広がった。少年の健全育成のために取り組んでいきたい」と同紙の取材に応えている。
これまでは風俗店舗の協力がなければ立ち入り指導はできなかったが、法改正により、各地の警察署長の指示を受けた委員は複数、あるいは警察官と同伴で立ち入り指導ができるようになった。なお、立ち入り拒否の店舗には100万円以下の罰則が設けられている。