G&E第1期生のオリエンテーション開催

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 SANKYO、サミー、フィールズの3社が共同出資し、昨年11月に開校していたゲーミング&エンタテインメントビジネススクール(東京都渋谷区/吉田永校長)の第1期生(105名)を対象とした入学者オリエンテーションが4月13日、同スクール内で行われ、出資企業各社のトップらも激励のために駆けつけていた。

 同日出席した各社トップはSANKYOの澤井明彦専務、サミーの片本通社長、フィールズの山本英俊社長、それに3社が出資し、同校の運営母体となっているジー・アンド・イーの工藤健社長の4名。

 サミーの片本社長は、「現在、パチンコ・パチスロマーケットはファンの参加人口が縮小傾向を示している。当社ではこうした危機的状況の打開を目的に『ルネッサンスプロジェクト』を立ち上げ、一般の人を対象としたアンケート調査を実施し、ファン拡大に向けた糸口を探るために必死で取り組んでいますが、第1期生の皆さんには、このスクールを通じて高い専門性を身につけ、是非とも業界の発展に貢献できる人材に育って頂きたい」とエールを送った。なお、片本社長が述べたアンケート調査は昨年12月から今年3月までの4ヵ月間、かつてパチンコに参加していたが現在はやっていない《スリーピー層》や《パチンコ未経験層》を中心に約5万人の一般市民を対象に実施されたもので、挨拶の中で、パチンコ(パチスロ)をしない理由に関する回答結果について、(1)金もないし暇もない (2)環境が悪い(タバコの煙や大きな店内音響) (3)機械自体が面白くない、よく分からない、難しい (4)金がかかりすぎる (5)イメージが悪い、の5つに集約されたと報告した。

 フィールズの山本社長は、「賢者は歴史で語る」という格言を引用しながら、「一度かぎりの人生、何かをなし遂げたい、でも、何をやればいいのかよく分からない、そんなふうに思っている若い人は結構いるのではないでしょうか。16世紀の戦国時代、織田信長は殺戮が延々と繰り返されていた乱世を平定しました。そして明治時代の文明開化を経て20世紀に入ると、松下幸之助は、朝から晩まで家事に追われていた女性を解放する家電製品を世に送り出します。21世紀の現在、性別を問わず、日本人が等しく余暇という時間を持てるようになったのも、もしかすると松下幸之助のお陰だったと言えるかもしれません。パチンコ産業は残念ながらまだ社会的偏見を受けていますが、いまは長寿社会にあり、余暇がたっぷりともてる時代を迎えています。そんな中で、パチンコの果たす役割はますます大きくなると思いますし、それに応えることが後世の評価につながるものと私は考えています。そういう意味でもパチンコ産業は何かをなし遂げたいという皆さんの気持ちに報いることができると思います」とパチンコ産業の持つ可能性に触れていた。

 また、SANKYOの澤井専務は、「28兆円のこのマーケットが何より求めているのは人です」と強調。「本スクールの卒業生が5年後、10年後の産業を支える人材となることを心から期待しています」と述べていた。

 本スクールの入学者は基本的に業界に就職を希望する現役大学生。修了課程は6ヵ月で、コースは大きくパーラー就職コースとメーカー就職コースの2つが用意されている。

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