アルゼは2月22日、同社のホームページ上で2007年3月期通期業績予想に関する下方修正を発表した。修正後の売上高は378億円、経常利益は55億円の赤字となる見通し。修正前の経常利益は270億円の黒字を予測していた。減額幅は売上高で469億円、経常利益で325億円。数字はいずれも連結ベース。
減額幅が大きいのは昨年11月に実施した上方修正によるもの。とくに経常利益では期初予想の経常利益88億円を一挙に270億円に引き上げたことが影響した格好だ。
11月の上方修正は、昨年末から加速度的に5号機シフトが進み、今年3月末までに約半数が5号機に入れ替わるとの予測に基づくもの。今回の下方修正はそうした予測に反して5号機の入替が進まなかったのが原因で、今回、同社では入替ピーク期を当初の3月から5〜6月に変更、3月に予定していたビッグタイトルの投入もこれにあわせて遅らせる方針だ。タイトル名は明らかにしていない。
一方、ラスベガスとマカオで展開中のカジノ事業はともに好調で、昨年12月に実施された特別配当で同社子会社のAruzeUSA,Inc.に約170億円の現金収入が入ったことを報告した。同社はカジノを経営するウィン・リゾーツ社(米国)に出資している。なおマカオのカジノ経営に関する営業権サブライセンスはウィン社の子会社からオーストラリアの企業に売却されている。