平和(石橋保彦社長)は8月22日、東京・上野の『ラ・ベル オーラム』において、同社の営業力強化を目的に、俳優で、武道家の藤岡弘、氏に同社の指南役を引き受けてもらうことを発表した。発表会当日は藤岡氏本人も駆けつけた。
発表会の冒頭で挨拶した石橋社長は、今回、藤岡氏に指南役を依頼した理由について、「氏は武士道精神が世界平和への道につながることを説き続けてきた」と述べた上で、平和と冠した創業時の思いと藤岡氏の説く武士道精神に一脈通じている点を強調。武士道精神を同社に注入することで事業の活性化につなげたい考えを示した。平和という社名は、パチンコは戦争のない平和な世の中でしか成立しないことから創業者の中島健吉氏によってつけられたもの。実際、太平洋戦争当時、パチンコは不要不急産業として全面的に禁止された歴史的経緯がある。
一方、指南役に就任した藤岡氏は、驕れし者を打ち砕き破れし者に尽くして哀れみの心をかける武士道精神を通して世界平和を目指すという自身の信念を改めて説明。「私がもっとも愛する平和という言葉を社名に冠しているのが平和さん。平和への願いを社名に冠した平和さんに武士道精神を伝えていきたい」と語った。
今後、藤岡氏は同社の各拠点を訪問、平和社員に対し武士道精神の涵養にあたるが、平和ではこれを「夏の営業強化キャンペーン」に位置づける方針だ。