全日遊連は2月19日に開いた臨時全国理事会で7月7日から9日に北海道洞爺湖で開催される先進国首脳会議(洞爺湖サミット)に向け、会期中をまたぐ形でおおむね1ヶ月間にわたる遊技機の入替自粛を決議した。複数の関係者が明らかにした。この方針に基づいて今後は他のパーラー団体やメーカー団体などと具体的な詰めの協議に入る模様だ。正式発表は他団体との擦り合わせを終えるのを待って行われる予定にあるという。
この取り組みはサミット期間中に厳重な警備等に追われる警察への協力が目的。遊技機の入替の前提にある変更承認申請を控えることで警察業務の軽減支援を目指すもので、2000年の「九州・沖縄サミット」、02年の「日韓共催のFIFAワールドカップ」開催時に続いて今回は3回目ということになる。洞爺湖サミットの主要テーマが環境問題である点に関連して、今回の入替自粛には廃棄台の排出抑制という意味合いも含まれているようだ。
今回の方針決定を受け全日遊連傘下の都道府県方面51組合は入替自粛期間の具体的な策定に取りかかるものと思われるが、洞爺湖サミットが開かれる地元・北海道の5方面組合(札幌、旭川、釧路、北見、函館)はすでに6月5日から7月21日を自粛期間と決定しており、他の組合も北海道に準じて自粛期間を設定していくものと思われる。全日遊連では最低でも1ヶ月間を求める方針を示している模様だ。