調査対象パーラーは前年07年度よりも493軒少ない1万1805軒。このうち回答したパーラーは同382軒少ない9669軒で、回答率は81.9%(同0.2ポイント増)、有効回答は9435軒(同14軒減)、カバー率は79.9%(3.1ポイント増)と報告されている。
全日遊連は07年に環境自主行動計画を策定。07年度の排出量を基準に、京都議定書の約束期間である08年度から12年度までの5年間の削減目標を数値化。初年度08年度を07年度比で3%とし、以降は年度毎に3%ずつ削減率を引き上げ、少なくとも最終年度の12年度の排出量を基準年の07年度比で15%削減することを最低ラインに掲げている。
08年度は行動計画と比較可能な初年度にあたるが、店舗が減少しているにもかかわらず3%減の目標に対して1.7%増えた点について担当の山本副理事長は店舗の大型化と低貸玉営業の普及率による稼働率向上(待機率の縮小)の2点をあげた。
一方、有効回答から得られた排出量をもとに調査対象パーラー数(1万1805軒)に換算した推計値が一転して前年より10万t(2.1%)少ない461万tに減少した点については、「これから詳細に分析したい」(同)と述べるにとどめた。
09年度の削減目標は07年度比6%。これを達成するには実数値で前年比7.7%、推計値で同3.9%の削減が求められることになる。