目標を設定し、行動を逆算することの重要性

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 ZHP研究所、プロテラスの両社は9月8日、都内で「店舗強化セミナー」を開催した。

 第1部では(株)プロテラス・集客ソリューション事業部の坪田裕紀氏が「販促活動から広告戦略へ」と題し、コミュニケーションの変化が情報戦略に及ぼす影響、これに対応するためのブランディング戦略のあり方等について解説。

 ネット環境の発展によるコミュニケーション変化の特徴として「マスから個へ」「情報選択・選別の強化」「B to CからB with Cへ」等を挙げ、従来の「いかに効率よく情報を届けるか」から「いかに情報を受け取ってもらえるか」に価値観が変化していると述べるとともに、生活者の高齢化による商圏の細分化に言及。ネット上のコミュニティ構築においても高齢者は丁寧に進める傾向が強い点を引き合いに出し、「狭く、深く、丁寧な」関係性の構築の重要性にも触れた。

 また、広告宣伝規制により生活者への情報接触の機会が限られるなか、自店を生活者の最初の選択肢に含ませるためのブランド戦略について説明。

 ブランディングにおいてはゴールを設定し、そこからの逆算による作業の積み重ねの重要性を強調。場当たり的なプロモーションはむしろ遠回りになると指摘した。ブランディングの手法については色、形、音などの角度から切り込んだが、一例としてはキャラクターの設定による接触機会増加の手法を紹介した。

 続く第2部では(株)ZHP研究所・営業アドバイザーの阿部剛氏が「そうだったのか繁盛店」をテーマに講演し、同社が実施するミステリーショッパーからフィードバックされたデータをもとに「負けたけどまた来たい」とお客様に思わせる店舗の仕掛けを分析した。

 同社ではリピート顧客を「負けたけどまた来る」「勝ったからまた来る」「負けたからもう来ない」「勝ったけどもう来ない」の4つに分類。

 このなかでも特に「負けたけどまた来る」「勝ったけどもう来ない」の両パターンに着目し、前者の仕掛け、後者の盲点をクローズアップ。前者の施策について米ネット靴販売のザッポスを引き合いに出し、「いかにお客様の生活インフラになりえるか」の重要性を訴えた。

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