同社の運用する会員管理システム「HT-CIS」より会員情報を分析し、会員あたりの使用金額や機種間の回遊状況など遊技客の動向に立脚した「客帳」をもとに2010年の傾向をまとめるとともに2011年の動向を予測。
同社顧客情報企画開発部・三輪勝治取締役企画開発部長、顧客情報支援部・福田耕太郎部長の両氏が講師を担当、「今こそ考えるべき時!!店舗運営にとっての新台入替の必要性」「顧客動向と遊技機動向を読む」をテーマに解説した。
セミナーでは昨年に続き顧客の変質について言及、ファンのミドル離れが顕著な現状について「勝ち率という顧客のウォンツが満たされなくなった。マックスへ行くか、パチスロや低貸玉へいくかの二極化が進んでいる」等と指摘。こうしたなかでのミドル育成にはいかにリピートさせるかが重要だと訴え、「新台でなくても顧客はリピートする。顧客の動向を見て営業すれば(ビッグタイトルを除き)過剰な入替は必要ない」等とまとめた。
また、この際顧客のウォンツ充足度を計る指標として「T乖離率」を挙げた。T乖離率とは機種ごとの初当たり投資金額に対し顧客がどれくらい投資するかを表す指標で、(初当たり投資金額─投資金額)/投資金額×100の数式で算出。この値が低いほど顧客の機種に対する期待感が高いとしている。