デジタルハリウッド大学は構造改革特別区域法に基づきデジタルハリウッド(株)が学校設置会社となって設立された4年制大学で、エンタテインメント業界の将来を担う若きクリエイターたちが集う。
「エンタテインメント産業論」はエンタテインメント業界を総合的に網羅する同大学1年次の必修科目。今回、莫大な市場規模と多様なデジタルコンテンツの活用を誇るパチンコ産業の先端研究者として藤田氏に白羽の矢が立った。
藤田氏は「メディアとしてのパチンコの存在感」「ビジネスとしてのパチンコ開発」「CRぱちんこAKB48がもたらす可能性」などをテーマに講義。大ヒット機種では数百億円のお金が動くビッグビジネスであることや、それにともない開発体制、予算が巨大化している点、接点の多さから起用したコンテンツがブレイクする可能性を秘めていることなどを解説。
また、AKB48に至ってはコンテンツ育成時から遊技機メーカーが関わっていた点などを説明。ラスベガスにおけるショービジネスなどを例に挙げ、
「エンタテインメントが発展するためには収益を支えるためのエンジンが必要で、ラスベガスではカジノがその役割を果たした。収益エンジンが存在するからチャレンジできる。ビジネスでは未来を見据える視点が大切。エンタテインメント産業は日本の主要産業になる可能性を秘めている。皆さんにはお願いの意味も込めて、ライブエンターテインメントの活かし方も考えてほしい」などと学生に語りかけた。