募金は、「守る会」が都内の遊技関連団体(地区組合)を中心に呼び掛けて集められたもので、今回は42団体が協賛。都内で行われた寄贈式では、「守る会」稲葉代表が同センター・山川常雄理事長へ寄付金目録を手渡した。
同センター・木実谷哲史院長は「寄付だけでなく、センターのイベント等にもマンパワーのご支援をいただいている。物心両面で支えてもらい、大変感謝している」と感謝の言葉を述べた。
また、平成23年度は同センターの設立50周年にあたることから、「守る会」では、昨年9月のセンターの「わいわい祭り」時にセンター旗(内外用2旗)とロゴマーク入りTシャツなどを寄贈。さらに今回、センターに入所する重症心身障害の為水氏が描いた職員らの似顔絵を起用した特注のトランプを作成、500部をセンターに寄贈した。
為水氏は生まれて間もなく脳性まひとなり、手足の自由が利かず、口にくわえたフェルトペンで絵を書き続けている。今回はその絵画の中から親しい職員などの似顔絵をトランプのJ・Q・K・ジョーカーの各絵柄に採用した。山川理事長は「職員らも50周年の記念品として大変よろこんでいる」と語った。
島田療育センター(東京・多摩市)は、昭和36年に設立された日本初の重症心身障害児施設。設立にあたっては当時の東京・日本橋遊技場組合長だった故島田伊三郎氏が1万数千坪の土地を寄付するなど、遊技業界とはゆかりが深く、経営難が取り沙汰された際、都内の遊技業界関係者有志が『島田療育センターを守る会』を発足させ、昭和50年から毎年、センターに寄付金を贈呈している。