2012年業界総粗利は3.78兆円〜DK-SIS推計

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 ダイコク電機は7月3日、都内で「DK-SIS白書2012年」発刊記者会見を開催。DK-SISに集計された実データをもとに推計された2012年1年間の業界総粗利規模について3兆7800億円(前年比1.0%減)と報告した。

 内訳はパチンコ2兆4000億円(同7.0%減)、パチスロ1兆3800億円(11.3%増)。比率はパチンコ63.5%、パチスロ36.5%となっている。

 またパチンコ・パチスロ、低貸もすべてひっくるめた1日台あたり業績(実データ)では、「稼動時間」「売上」「粗利」が対前年比で軒並み落ち込んでいたことを明らかにした。それによると稼動時間は4.6時間(前年比0.1時間)、売上2万3395円(同275円、1.2%減)、粗利3557円(同111円、3.0%減)。

 唯一上昇したのは1時間あたり台あたりの売上を示す「時間売上」。2012年は5090円(同50円、1.0%増)というデータが弾かれたが、この点についてDK-SIS室の山岸義幸室長は、「パチスロのコイン単価の上昇が影響しているものと見られる」と補足した。

 一方、この実データをもとに推計した全国平均アウトはパチンコ1万5050個(前年比3.2%減)、パチスロ7167枚(同1.8%減)。パチスロの平均アウトにも前年割れが推計されたことを指摘した。

 会見の冒頭、同社の栢森秀行社長は、「2011年に5号機以降後、最高業績となったパチスロも、2012年後半になって業績が落ち込んだ。パチスロへの依存を再考する必要が出てきた」との見方を示した。

またパチンコについては、「4円パチンコに復調の兆しが見えない。依然として時間粗利の上昇と、稼動時間の減少を繰り返しており、この構造的な問題が長期にわたって悪影響を及ぼしている」と指摘した。2012年の4円パチンコの時間粗利(1時間あたりの台粗利)は実データベースで1050円(前年比1.0%増)、稼動時間は3.9時間(同0.2時間減)と報告している。

 全国設置台数に対する今年6月末現在のDK-SISのカバー率は27%。パチンコ・パチスロをあわせて約122万5000台からデータを集計している。

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