矢野経済研究所は9月22日、「2016年度パチンコ関連機器市場調査」の結果を発表した。
それによると2016年度のパチンコ関連機器全体(パチンコ機、パチスロ機、周辺設備機器)の市場規模はメーカー売上金額ベースで1兆14億円。前年度比で88.5%、1,299億円のマイナス成長となった。
遊技機市場(パチンコ機市場、パチスロ機市場)は8,821億円となり2年連続で1兆円を下回り、2012年度以降5ヶ年度連続の減少。パチンコ機市場は5,245億円(前年度比85.6%)、パチスロ機市場は3,576億円(同96.7%)となり、ともにホール業績悪化による遊技機の投資意欲の低下、新規出店数の減少が大きく影響したと考えられる。
一方、周辺設備機器の市場規模は1,192億円(同80.3%)で前年度から大幅に縮小。遊技機仕様の変化などからホール業績の低迷が続き、遊技機市場と同様に周辺設備機器の導入契機となる新規出店等が停滞しているのが主な原因としている。
同社では今後について「2018年2月には遊技機規則の改正が予定されており、新規出店数が大幅に回復する好材料が見当たらないことから2017年度以降は遊技機市場、周辺設備機器市場ともに厳しい市場環境になる」と予想している。