アニメ版権機は『ノンユーザー』に向けてプロモーションを行うべき!ノンユーザーを「ユーザー化」するためのプロモーション施策について考えたいと思います。
現在、新台としてリリースされる機種のうち、約8割がアニメやテレビドラマ、映画、芸能人などの版権を使用した機種であることが、業界の推計データにより発表されています。その中でも特にアニメの人気コンテンツは、次々と版権が使用され、新機種としてリリースされています。
アニメ版権が積極的に使用される理由としては、若年層の取り込みに効果的であること、演出との親和性が高いこと、メディアミックスによる相乗効果が期待できることなどが挙げられますが、最も期待されている効果は「ファン層の取り込み」であると言えるでしょう。
数年前までは中高年男性が主なターゲットでしたが、近年では若年層のノンユーザーやライトユーザーがターゲットになってきています。若年層向けのアニメを題材にすることで、普段パチンコを打たない若年層に「ちょっと打ってみようかな」と想起させる効果があると考えられています。
つまり、若年層向けのアニメ版権を使用した機種は、「若年層ノンユーザー」または「若年層ライトユーザー」をターゲットに、コンセプト設計されているということになります。
パチンコ業界全体の課題でもある若年層の取り込みに対しては、機種コンセプトに合わせたプロモーション施策を行うことで、一定の効果が期待できます。今回は、ゴールデンウィークに向けた施策として、「ノンユーザー」「ライトユーザー」を対象としたWeb集客プロモーションをご提案いたします。
[販促ポイント]
①専用ランディングページ
まず、欠かせないツールとして挙げられるのが「専用ランディングページ」です。多くのランディングページ(Webサイト)では、閲覧者が1秒以内にサイトを離脱してしまうケースが多く見られます。
その主な原因は、ファーストビューで興味を引けていないためです。店舗情報やキャンペーンメッセージを中心としたWebサイトでは、ノンユーザーの興味を惹くのは難しく、すぐに離脱されてしまう可能性が高いでしょう。
それを防ぐためには、ファーストビューを「大好きなアニメ」に設定する必要があります。興味を引くことに成功すれば、ユーザーはスクロールを続けるため、下部ページにはアニメグッズコーナーや演出画面など、遊技や来店を想起させる情報を掲載することが重要です。

販促事例①ランディングページのファーストビューは興味を引くことを狙う。
②広告のクリエイティブ
専用ランディングページへ誘導するには、アニメファン層が閲覧するサイトやアプリに広告を配信したり、SNSでコミュニケーションを図ったりする必要があります。
ここで重要になるのが、広告のクリエイティブ(サムネイル)です。アニメファン層が興味を持つのは、店舗情報やキャンペーン名ではなく「アニメキャラクター」です。そのため、アニメファンの視点に立ったクリエイティブ制作が強く推奨されます。
◆プロフィール
梶川弘徳(かじかわ ひろのり)
株式会社CFY代表取締役
ホール企業で営業部長として営業戦略や組織マネジメントの責任者として活躍し、2009年33歳で㈱CFYを設立して現在に至る。座右の銘は会社名の由来でもある「Crazy For You(あなたのために)」
●株式会社シー・エフ・ワイ
URL:https://amuse.cfy.jp/
Mail:info@cfy.jp