【調査】依然として継続するパチンコ（パチスロ）頻度の減少傾向

今回は「遊技頻度」に関する最新の定点調査結果（2025年1月時点）を報告する。変化を分かりやすくするため、2024年2月時点のデータも掲載し、比較した。

2024年2月時点の遊技頻度についておさらいすると、「週3以上」が26.7%、「週1～2回」が39.7%、「月1～2回」が25.9%、「最近やめている」が7.7%だった。これに対し、最新の2025年1月時点では「週3以上」が26.3%、「週1～2回」が40.0%、「月1～2回」が21.7%、「最近やめている」が12.0%となった。

比較すると「週3以上」「週1～2回」はほぼ横ばいとなるも、「月1～2回」程度遊技していたユーザーが遊技を休止し始めていることが見て取れる。回答母数が異なるため参考程度の結果にはなるが、参加人口の減少など昨今の業界情勢が調査結果に反映されていると言えるのではないだろうか。

次に遊技レート別の遊技頻度を示した。下の帯グラフを見てほしい。比較すると、「4円パチンコ」「20円パチスロ」「5円パチスロ」において、「最近やめている」の回答割合が増加していることが分かる。唯一、20円パチスロで「週3以上」遊ぶユーザーが増加していることは喜ばしい点だが、それ以外のレートにおいては遊技頻度の減少傾向が見られる。

ユーザーのパチンコ・パチスロ離れは、業界の抱えている問題点だけでなく、娯楽の多様化や可処分所得の減少など、外的要因の影響も大きい。それらを包括的に考え、参加人口回復に向けた施策を考えていくべきだろう。