【コラム】評価に恵まれないガンダムシリーズ
最新作『LガンダムSEED』はどうなのか?

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パチンコと打って変わり、パチスロにおける『ガンダム』シリーズは中々評価に恵まれません。そんな中、最新作『Lパチスロ機動戦士ガンダムSEED』が登場します。本作のゲーム性、集客力などを評価したいと思います。

本作のスペックは純増6.5枚/GのAT特化タイプです。AT中は目押し不要の押し順でこの純増を実現していますが、頻繁に狙え演出がくるため、目押しが出来た方がより楽しめるゲーム性となっています。

通常時はレア役でのCZ抽選の他に、弱チェリー後の3G間に小役を引ければCZ抽選が行われます。天井はCZ間777GでCZ当選、AT間1,280Gで黒BARボーナスが確定する天井も搭載されています。

本機の弱チェリー確率は1/128のほか、小役確率も1/5.9と重めに設計されており、小役の連続が様々な場面で抽選に関わる仕様です。例えば、CZ中は小役の連続で「狙え」演出が発生し、図柄が揃えば擬似ボーナス当選となります。CZの成功期待度は約62%です。

擬似ボーナスは青7、赤7、黒BARの3種類あり、獲得枚数はそれぞれ、100枚、200枚、300枚となっています。出現比率は4:5:1です。

初当たり後はST(減算区間)に突入し、ボーナス当選を目指すフローです。STは20G以上継続し、小役を引くと3G間ゲーム数減算がストップ。その3G間に小役を引けば引くほど、瞬間決着バトルの突入確率がアップします。同バトルも3G間継続し、小役を引ければボーナス当選となります。成功期待度は約50%、ST中のトータル期待度は約70%となっています。

ボーナス中はポイントを貯めていき、1,000ポイント到達で宿命ZONEへ移行。その後、60.6%で上位ATをかけた上位CZに突入します。1,000ポイント到達には大体、ボーナスを4~5回引く必要があります。
上位ATは1セット10Gの継続率×セットストックタイプです。継続率は約91%で、ストック込みでは継続率約96%を誇ります。言わずもがな、上位AT中も小役のヒキが重要で、規定ゲーム数消化後にハズレを連発すると転落するシステムとなっています。

上位ATが終了すると通常STに戻ります。また、差枚数2,400枚に到達すると有利区間が切れ、3G間の引き戻しゾーンに突入。引き戻すことが出来れば上位ATに再突入します(成功期待度は約58%)。継続率約96%は平均25連となるため、完走ループも十分狙える性能となっています。

上位ATの突入確率は約1/6,300とのことで、1日に1~2回の突入が現実的です。

ゲーム性などを加味した
最適な導入台数とは?

スペックの設計値をみると、設定1のコイン単価は4.0円、MY4,012枚、MY単価1,003枚、ATのTY663枚、AT初当たり確率は1/460.1となっています。数値だけみれば、直近の高単価機のヒット機種『Lかぐや様は告らせたい』『L東京喰種』と同等の数値です。小役を連続して引けば熱い展開となる自力感が特長ですが、前述の通り小役確率は重く、連続して引いても確実に当たりに結びつくわけではないため、最終的には出来レース感に結びつく恐れがあります。

『Lからくりサーカス』のCZでは小役の連続でATが確定し、『東京喰種』では小役が連続するほど上乗せ枚数がアップするなど、小役を連続で引くことによる対価に期待が持てますが、同機はその点で少し見劣りしてしまいます。

しかし、コンテンツは若年層に人気があり、初動稼働に期待できそうですので、20円パチスロ総台数の1.5%を目安に導入することを推奨します。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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