2025年のGWは、ホール企業にとって今年の集客を制するうえで重要な“前哨戦”の時期だ。顧客との信頼を保ちながら、集客力をどう高めるかによって、夏以降の業績は大きく変わるだろう。本特集では、店外・店内販促の最新&最強ツールを紹介し、長期的に業績を伸ばすためのヒントをお届けする。ぜひ、自社の戦略に取り入れてみてほしい。
以下の図表は、昨年4月~今年1月における売上・稼働・粗利の推移を示したものだ。年末年始やお盆と並び、GW期間はホールにとって集客に大きな期待がかかる“勝負所”となる。
今年は、パチンコにおける「ラッキートリガー(LT)3・0プラス」やパチスロにおける「BT(ボーナストリガー)」など話題機が夏頃に多数登場する予定だ。また、令和7年7月7日という集客施策を行いやすい“特別な日”も控えており、多くのホールが「夏を集客のピークに設定する」方針を打ち出している。そのため、GW営業はその前段階として非常に重要な「足固めの時期」となる。
他産業でも、GWを“逃せない商機”として積極的に販促を展開している。テーマパーク等では、営業時間の延長や家族向けイベントなど、“レジャーシーズンでいかに顧客を取り込むか”に注力するケースが多い。
今年のGW営業のポイントについて、㈱PRCの中田藤生代表取締役は、「平常営業以上に利益を取るのはおすすめしない。顧客の信用を落とさないことを念頭に、いつも通りの営業を行うべき」と話す。
確かに「今後、遊技機への投資が増えるからGWで一気に利益を取ろう」という考えは、一見合理的に思える。しかし、常連客との信頼関係を損なうリスクがある点には注意が必要だ。GWは、新規客や久しぶりに来店する客も多く、このタイミングで悪印象を与えてしまうと、夏以降の稼働にも影響を及ぼす可能性がある。“信用維持”を最優先することが、通年の業績向上につながるだろう。

株式会社PRC
中田藤生代表取締役
「王道×丁寧さ」差がつく販促
販促についても、PRCの中田社長は次のように指摘する。
「目を引く装飾や大胆な広告も一つの手段だが、いつも通りの丁寧な告知を見直すことが効果的」。
SNSをはじめとするデジタル施策の活用はもちろん重要だが、店内装飾や新台告知POP、ポスターといった王道かつ基本的なプロモーションが改めて効果を発揮している。特に、年代の高い顧客には、アナログ施策のほうが伝わりやすいケースも多く、幅広い層にアプローチするうえで見直す価値がある。
ここまでのポイントをまとめると以下の通りだ。
・信用を損なわない営業を徹底する
・客にわかりやすい告知・配置・装飾を整える
・王道プロモーションと新技術をバランスよく活用する
こうした地道な施策を積み上げることで、夏以降の集客ピークを最大限に活かす下地が整う。次ページからは、具体的な店外・店内販促の最新ツールやサービスを紹介する。各ホールの状況に合わせて活用し、GWと夏の商戦を連動させ、通年を通した業績アップを目指したい。
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