メイドインサービスは1月17日、同社が運営する店舗診断サービス『SIRIUS』の会員ホール企業向けに、第32回パチスロ定例セミナーをオンラインで開催した。事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平主任が講師を務め、2024年12月の市場動向、正月営業の結果、今後の市場展望について分析し、最新の傾向を解説した。
まず12月の市場動向では、スマスロ新台の販売台数が84,500台に到達し、ノーマルタイプを除くスマスロの設置シェアは74.3%に拡大した。営業面では、稼働や粗利をメイン機種や新台が大きくけん引。また、設定配分に関してはAタイプの平均設定が総じて高い点をピックアップし、平均設定ランキングのトップ25機種中、12機種がAタイプを占める結果を示した。池上氏は「Aタイプのケアをしっかり行っているホールが多い」と述べ、今後もAタイプの運用が重要なポイントの1つになるとの見解を示している。
年末年始(12月28日~1月4日)の営業については、平均稼働が12,238枚(前年比109.88%)、平均売上が34,939円(同114.41%)、平均粗利が5,205円(同100.8%)と、いずれも前年を上回る好成績を記録した。パチスロ市場は右肩上がりを維持し、平常日と同様にメイン機を中心に稼働が上昇。一方で、池上氏は「小台数の機種でも粗利を生み出せる機種は出来るだけラインナップは外したくない」と述べ、幅広い機種構成が収益安定に寄与すると指摘した。
今後の市場展望では、1月の稼働は例年通り一定水準を維持すると予想する一方、新台に関しては「業界初の版権機種やシリーズ機の派生版が登場するが、強いインパクトを持つ機種は少ない」と分析。また、コイン単価4円を超える機種が複数リリース予定であることから、ユーザーの投資耐性への懸念も示した。新台については「Lシン・エヴァンゲリオン」「L東京喰種」「Lブラックジャック」に期待を寄せ、今後の動向に注目すべきとした。
同社では今回のセミナー同様、引き続きWEBセミナーを開催し、ホール運営における設定配分や機種選定など、実践的な情報を発信していく予定だ。最新の開催情報やセミナーの詳細は、同社公式サイトで確認できる。