ホール経営基幹システム『Compass(コンパス)』
我々のパチンコ業界を取り巻く環境は厳しさを増すばかり…。このまま手をこまねいていても良いのだろうか。活路はあるのだろうか。株式会社ITCが手掛けるホール経営基幹システム『Compass』をもとに改めて真剣に考えたい。
導入シェアが急拡大 なぜ求められるのか
ホール件数が減少傾向にあるなか、ITCのホール経営基幹システム『Compass(コンパス)』の導入ホールは件数でみても増加を続けており、導入シェアも大幅に増えている。ここまでホールに求められる理由はどこにあるのだろうか。
『Compass』は、業務ごとに異なるシステムを統合して情報を一元化することで、ホール業務を劇的に効率化し(※左ページ上部イメージ参照)、システムコストのスリム化を実現する。加えて、ホール経営に係る営業分析、商圏分析、遊技台管理といった分析機能も充実。攻めと守りを突き詰めた経営基幹システムとなっている。
『Compass』も「オワコン(※)」とならないようにシステムとしての改善や進化を十数年し続け、その結果が今の導入シェアの増加に表れている。
※オワコン・・・「終わったコンテンツ」の略。かつて人気があったものの現在ではその勢いが衰え、価値や需要が低下してしまったものを指す現代用語。
働き手不足は明白 ナレッジ共有が重要に
店舗数の減少、遊技人口の減少、脱却できない高コスト体質など、ホールの経営環境は厳しいの一言に尽きる。それに加えて、日本の社会問題である少子高齢化や人手不足といった課題ものしかかる。特に「人手不足」はより深刻化することは間違いなく、今後はより一層“ナレッジ(知識)の共有・継承”の重要性は増すばかりだ。
鈴木一彦常務取締役CCOは「業務内容を見直す勇気、業務効率をアップしていく仕組み化、そしてナレッジを継承する術はさらに難しい。業務によっては担当者の慣れやノウハウによって効率化が図られているケースも多く、それらがしっかり共有・継承されなければ、結果的に時間が掛かり、ミスも生じやすくなり、真の業務効率化を図ることはできないでしょう」と話す。
取引先も含めて真の業務効率化へ
社内業務の効率化は図れても、社外・取引先とのやり取りが非効率では意味をなさない。そこで近年、ITCが注力しているのが『コンパススラッシュ』だ。これは企業が取引する建築業者や賞品業者、部備品業者、さらにはユニフォーム業者までを含めてシステム構築を行うことで、煩雑な情報データを共有化し、トータル的な業務コストの削減が図れるものとなっている。
さらに、『コンパススラッシュ』のPOS賞品受発注システムから派生したITC独自の賞品セレクトショップ『ComShop(コムショップ)』も搭載している。厳選した冷凍賞品や日用品はもちろん、超有名店のピッツァなど同社がこだわりをもってセレクトした名店シリーズや演者手配もラインナップし、集客戦略までも含めて後押ししている。
「『Compass』はこれまで、ホール様の機能要望や時代のニーズを取り込み進化してきました。『コンパススラッシュ』は、本部と店舗間だけの業務効率だけでなく、取引先業者様も巻き込んだ仕組みにすることで、真の業務効率化を目指しています。そしてもちろん、今後も進化を続け、『Compass』もオワコンにならないようにしていきます」と鈴木CCOは語る。
業務効率化を積み重ねることは、ホールの生き残りに直結する。ホールが生き残るということは、そこに集うファンの喜びにつながる。これこそが「すべては遊技されるお客様のために」という『Compass』のコンセプトそのものであり、今後のホール経営に欠かすことのできないコンテンツではないだろうか。
▮株式会社ITC
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