マルハン北日本カンパニーは9月17日、世界の富裕層をターゲットとした旅行企画会社『マゼラン・リゾーツ・アンド・トラスト』(本社:石川県金沢市)の発行済株式の90%を取得したことを発表した。この株式取得は、マルハンが2024年に設立した子会社「アンコールグループ」を通じて実施した。
マゼラン・リゾーツ・アンド・トラストは、1998年に設立され、26年以上にわたり富裕層向けの高級旅行サービスを提供してきた。特に、同社は「アマンリゾート」を日本に初めて紹介するなど、ラグジュアリートラベルの分野で先駆者的な存在として知られている。マゼラン社は、「自身が体験し、納得できるホテルのみを紹介する」という方針を掲げ、リピーターの獲得に成功し、高い評価を得ている。
マルハン北日本カンパニーは、観光事業を第2の柱と位置付け、富裕層向け事業を展開するため、マゼラン社とのシナジーを感じて今回の株式取得に至った。今後、経営体制は大きく変更されず、マルハンからの役員が加わるものの、朽木浩志氏が代表取締役を継続する。両社は今後もシナジーを強化し、事業拡大を図っていく。