セガサミーホールディングスは8月7日、2025年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は1,047億5,500万円(前年同期比3.2%減)、営業利益は193億4,100万円(同15.0%減)、経常利益は218億3,000万円(同5.5%減)、純利益は245億2,500万円(同42.1%増)となった。
遊技機事業では、売上高が288億9,100万円(同42.8%減)、経常利益が107億1,500万円(同50.7%減)となった。前年同期の『スマスロ北斗の拳』の大ヒットの反動減により、全体として減収となったが、新作タイトル『スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION』や『スマスロ ゴールデンカムイ』の販売が堅調に推移し、一定の成果を上げた。
第1四半期におけるパチスロ機の販売台数は36,993台、パチンコ機の販売台数は22,475台。主な販売タイトルとして、『スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION』が13,600台、『スマスロ ゴールデンカムイ』が12,865台を記録した。これにより、パチスロ機全体の販売台数は前年同期比で約28,000台減少したが、新作タイトルが堅調に推移している。
今後の見込みとして、第2四半期以降には、セガサミーグループ初のスマートパチンコである『e北斗の拳10』や、『スマスロ真・北斗無双』『Pいくさの子 織田三郎信長伝』などの新作タイトルの投入を予定しており、販売が好調に推移することが期待されている。年間の遊技機販売台数の見込みは、パチスロ機が10万7,000台、パチンコ機が11万5,000台となっている。
エンタテインメントコンテンツ事業は、売上高727億3,300万円(同34.0%増)、経常利益125億900万円(同181.5%増)と大幅な増収増益を記録した。特に『真・女神転生Ⅴ Vengeance』が発売から3日間で50万本を突破するなど、フルゲームの新作やリピート販売が好調に推移したことが寄与した。
また、ゲーミング事業においては、売上高6億8,600万円(同87.1%増)、経常利益9億1,700万円(前年同期は2億1,900万円の損失)と、こちらも大幅な改善を見せた。韓国の統合型リゾート「パラダイスシティ」や米国向けの新筐体「Genesis Atmos ™ 」対応の『Railroad Riches ™ 』の販売が好調に推移したことが要因である。
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高が4,450億円(前期比5.1%減)、営業利益が450億円(同22.2%減)、経常利益が480億円(同19.7%減)、純利益が390億円(同18.0%増)を見込んでいる。
同社は、新・中期計画に基づき、ゲーミング事業の強化を進めており、Stakelogic B.V.の買収などを通じて、オンラインゲーミング市場への進出を目指している。これにより、遊技機事業とともに、ゲーミング事業の成長も期待されている。