㈱マースエンジニアリングが7月に全国4会場で開催した新製品発表展示会。そこで披露されたのが新シリーズ『EVOALL(エヴォール)』だ。ここでは営業の効率化・省力化を追求した2つのシステムを紹介する。
多忙な店長をサポート『エヴォールクラウド』
『エヴォールクラウド』は、同社の総合管理システム『総合管理V2』の進化版。その名が示す通り、インターネット環境があれば様々なデバイスから自店やグループ店のデータを確認できる。データ確認だけでなく、シミュレーション操作も可能だ。
クラウドに対応したことによって多くの新機能を搭載。その中でも展示会場で来場者の目を引いていたのが、ホールコンピュータの「ワンクリックシミュレーション」だ。『エヴォールクラウド』はAI機能を標準搭載しており、過去の実績データを基にAIが翌日の稼働予測から機種別のシミュレーションを自動実行し、パチスロの設定値を提示してくれる。必要な手順は営業計画の画面を開くだけのワンクリックのみ。提示された設定値はホールマップ上に反映されるため視覚的に理解しやすい。
そのほか、自店の新規会員獲得数や優良会員数、女性比率などを全国データと比較する「会員アナライズレポート/全国会員データ参照」、同社独自のPL指標を基にした「新台評価」、系列店を含めた形で会員の回遊状況が把握できる「グループ遊技動向検索」、会員の遊技状況をもとに遊技機の撤去、増台の判断指標を授ける「撤去・増台候補」など、多忙な店長を強力にサポートする機能が満載だ。
効率化だけでなく安全・安心も手厚く
『エヴォールセーフティーサポートサービス』は、日々のホール運営に役立つ様々なサポート機能をワンパッケージで提供するサービス。
例えば「機種登録自動化機能」では、店舗や他社システムで作成した台入替申請データ(CSVデータ)を台管理・会員管理に取り込むことで、手間の掛かる機種登録作業を劇的に効率化できる。さらに、新台の稼働データ、客層データなど「マース戦略データ」からピックアップした情報を提供する「MSDデータ参照機能」も嬉しい機能だ。
そして、『エヴォールセーフティーサポートサービス』は効率化だけでなく、安全・安心も手厚くサポートする点も大きな特長となっている。
クラウド環境への「データバックアップ」はもちろん、キー入力や返品、営業時間外の交換など、特殊な処理や取引を監視し、内部不正の抑止や早期発見に役立つ「業務監視」、ユニットのトラブル発生状況を監視し、保守作業が必要なユニットをいちはやく見つけ出す「機器監視機能」を搭載している。
そして展示会場で特に目を引いていたのが「リモートインスト」。クラウド環境の強みを活かし、自動バージョンアップされた新機能などの使い方を、WEBカメラを用いてリモートインスト(指導)するサービスだ。経験豊富な同社専門スタッフとリモートで顔を付き合わせ、画面を見ながら気軽に質問などのやりとりが可能となっている。これは保守・メンテナンスにおいても同様のため、いつでも見守ってくれているような安心感の中で日々の業務にあたることができる。
デバイスフリーなデータ参照、AIによるワンクリックシミュレーションなど、店長業務のDX化による攻めのデータ分析と、安全・安心かつ手間の掛からない店舗管理体制は、これからの時代において業績を上げるためには必要不可欠なポイントとなる。マースが生み出した『EVOALL』シリーズに注目だ。
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