一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献機構は7月25日、都内ホテルで第19回社会貢献大賞表彰式と2024年度助成金贈呈式を開催し、佐賀県パチンコ・パチスロ店協同組合の「継続した地域に根ざした災害支援活動」事業が社会貢献大賞を受賞した。助成金贈呈式では24団体の事業に対し、総額3,735万円を助成した。
社会貢献大賞を受賞した佐賀県組合の「継続した地域に根ざした災害支援活動」は、2021年4月に佐賀県と災害協定を締結し、災害時にパチンコ店の駐車場を開放する取り組みによって車両水没被害が減少し県知事から高評を得たことや、県内全店舗で災害備蓄プロジェクトと防災備蓄品ローリングストック配布の取り組みを防災イベントで紹介したこと、さらに大阪での防災EXPO参加やLINEを活用した一般への周知活動などが評価された。
佐賀県組合の新冨和紀理事長は、「災害協定を結ぼうと思ったのは、新型コロナウイルスの苦い経験があったから。あの時、『パチンコなんてなくていい』、『ないほうがいい』という声が聞こえてきて、経営者はもちろん、従業員、その家族までが不安になった。『パチンコがないと困る』、『なければいけない』となるにはまだまだ時間がかかるが、まずは『あってもいいのではないか』と思ってもらえるようになろうとその時に思った。今後パチンコホールが地域の防災拠点としての地位を確立して、事件事故は110番、消防救急は119番、災害時は777、スリーセブンという認識が広まれば」と語った。
なお、社会貢献賞の各部門の最優秀賞は以下の事業が受賞した。
【都道府県部門】
熊本県遊技業協同組合「架空請求詐欺防止対策への支援活動」事業
【支部組合部門】
岐阜県遊技業協同組合東濃遊技業組合「永年にわたる地域の実情に寄り添った支援活動」事業
【組合ホール部門】
株式会社合田観光商事「授産製品の販売等による持続的な障がい者支援活動」事業
また、2024年度助成金贈呈式では、パチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取り組む事業・研究や、SDGsの目標のうち「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」の実現に資する活動、子供の健全育成と質の高い教育を平等に受けられる社会の実現に資する活動への支援として23団体、特命助成としてリカバリーサポート・ネットワーク1団体の計24団体・事業に総額3,735万円を助成した。