【コラム】『沖ドキ!GOLD』と『沖ドキ!BLACK』
相乗効果を得るための運用方法とは

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ヒット機種の後継機が登場した際、意外と苦慮するのがどうやって併用していくかです。どちらかの稼働が落ち込んでしまっては、導入した意味が失われます。どのようにすれば相乗効果を出せるのでしょうか(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

『S沖ドキ!BLACK30(以下、BLACK)』と『S沖ドキ!GOLD30(以下、GOLD)』のスペックは下図の通りです。主な違いは、純増枚数とBR比率にあります。

※エスサポート調べ

純増枚数は、『GOLD』が3.0枚/Gに対して、BLACKでは3.5枚/Gにアップ。BR比率は、『GOLD』が68:32に対して、『BLACK』では58:42とREG比率が上がっています。純増枚数の増加は良いですが、REG比率が上がることはマイナスイメージとなるため、『GOLD』か『BLACK』か、どちらが良いのか判断が難しいところです。今回は『BLACK』登場にあたり、

①『GOLD』のみ設置
②併用、『GOLD』を多く設置
③併用、『BLACK』を多く設置
④『BLACK』のみ設置

の4パターン別に、行うべき出玉運用について解説します。

『BLACK』は新台なので1~2ヵ月は『BLACK』の稼働が上回ると思われますが、『GOLD』の運用によって稼働が変わらない水準に戻ると思っており、機械代を節約する意味でも『BLACK』は少台数導入して、あくまで『GOLD』をメインのまま設置することを推奨します。

①は、近隣の競合ホールが『BLACK』を導入する場合、自店の『GOLD』を出して対抗するしかないでしょう。ただ、『BLACK』が高稼働するかは分からず、競合店がどれだけ力を入れるのかも分からないため、様子を見ていいでしょう。

②の場合は、主役は『GOLD』なので、新台だからといって『BLACK』を無理に出す必要はありません。ただ、導入したことで、沖ドキ好きが興味を示し来店するため“『BLACK』で集客して『GOLD』で定着させる”というスタンスで、新規の沖ドキ客も取り込みたいところです。

③は『BLACK』でしっかり出玉を出して高稼働させることに注力しましょう。高稼働させても『GOLD』にもお客様は必ず残るため、その後に『GOLD』を手当して稼働バランスを取る流れでしょうか。

④は③と同じく『BLACK』で出すしかありませんが、『GOLD』に遠慮のない戦略をとることができます。純増枚数がアップしていること、連チャン性能がアップしていること、新しく強烈な「裏モード」が新搭載されたことなど、「『BLACK』が凄い」ということを全面的にアピールし、地域最大など規模感でも推していきたいところです。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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