日工組では昨年6月より、パチンコ業界の未来創造を目的とし、大正大学表現学部の中島和哉准教授のゼミと連携。学生たちと業界の集客向上を考える共同プロジェクト第2弾を実施した。
今回はプロジェクトに賛同する、静岡県のアシベ商事が参画。学生が集客向上を考えるうえで、より業界実態やホールの雰囲気を理解しやすくなるよう、《ハッピーアシベ伊豆高原店》を開放。6月8日、9日の2日間をかけて学生たちは店舗を視察し、遊技体験をしたほか、業界の現状や課題について学んだ。
そして12月22日には、プロジェクトの集大成として《ハッピーアシベ伊豆高原店》の集客向上プロモーションを2チームに分かれて発表。A班では店舗が立地する伊東市の若年層比率が市の人口に対して9%と極端に少ないことに着目。市内に大学や専門学校がなく、高校卒業とともに市外へ流出してしまうことから、地元住民へのフォーカスではなく、訪日外国人観光客の取り込みを提案した。
一方B班では、遊技体験時に感じた課題として「若者に刺さる台がない」「台のデザインが男性向き」「専門用語が多く初心者には分からない」など、遊技ハードルの高さを指摘。今後を見据え地元の若年層への訴求と、訪日外国人観光客の取り込みを必須課題として挙げ、そのための手法としてパチンコとの接点を図る「パチンコ無料開放キャンペーン」の実施を推奨した。
発表に耳を傾けていたアシベ商事の松本竜彦総務部長と鈴木優副主任はそれぞれ、「意義ある率直な意見を聞けたことに感謝しかない。今回の提案で、観光地での地域性を考え、外国人向けのプロモーションの意見が多く上がったので、入店してもらう流れ、入店後の案内対応など再度オペレーションを考えるきっかけになった」、「パチンコを観光として捉え、訪日外国人観光客向けに情報発信する観点は自分にはなかったため、新しい感性だと思った。今後のアシベ商事の営業につなげていきたい」と感想を述べた。