熊本県内でホールの広告宣伝を手掛ける業者らが「熊本遊技広告会」を設立
熊本県内におけるホールの広告宣伝を真剣に考える任意団体「熊本遊技広告会」が昨年10月1日に発足し、初代会長に㈱ビート・アップ代表の井芹洋之氏が就任した。会ではホール営業の支援と、健全な広告宣伝を両立させる活動を積極的に展開していく考えだ。一方、熊本県遊技業協同組合(藤井俊博理事長)も、以前から適正な広告宣伝のあり方について活発な議論を重ねてきている。今回、新団体の設立にあたり、健全な広告宣伝を推進するというビジョンを共に掲げる両団体のトップが互いに意見交換した。(対談日2023年12月7日、於:熊本遊技会館)
井芹会長(以下敬称略) 本日は、このような機会を設けていただき誠にありがとうございます。最初に私どもの団体の説明をさせて頂きますと、主に雑誌媒体を用いて、ホール様の集客をサポートさせて頂く事業を展開している業者らで組織されています。2023年は、ホール様の広告宣伝を巡る環境が大きく変動したこともあり、あらためて熊本県内における広告宣伝のあり方を、会員各社が真剣に考えていく事を目的としております。
藤井理事長(以下敬称略) 県内では、広告宣伝のガイドラインが出る前から、SNSをはじめとするネットを用いた広告宣伝については、責任の所在が分かりにくいこともあり、他県と比べ厳しい姿勢を取ってきました。そのため雑誌等の媒体を用いたアナログな販促が広く普及してきたという熊本特有の経緯があります。しかし、競争が激化するに伴い、やや行き過ぎのケースも見受けられるなど、組合としては歯止めをかける必要性を感じていました。特にホール関係4団体が昨年2月に発出した広告宣伝のガイドライン(1版)以降、広告宣伝規制が緩和されたと勘違いする方が多く見られました。そのため、各雑誌社の方々と健全な広告宣伝を推進するための意見を互いに擦り合わせてきたという状況です。
井芹 はい。当時、会員各社に組合から多くの問い合わせがありました。どうしても各業者間で考え方や対応が異なるため、何らかの形で各社の意思を統一していくことが重要だと考え、その最適な手段として遊技広告会という組織化が検討されていきました。
藤井 我々ホールとしても、集客の手助けをして頂く事自体は、何ら否定するものではありません。ただその一方で、これはホール事業者も同じなのですが、行き過ぎないことが大切だということです。その点については、ネットを用いた広告宣伝と異なり、アナログ媒体という性質上、発注したホールと受注した会社の所在が明確になっていますので、ある意味公明正大にできるというのは利点だと思いますね。
井芹 そう思います。ネットですとお金の流れを明確にすることは難しいですし。その点、広告会の会員の発行する媒体は、そこに関与する個人の方を含めて、番号で管理する予定ですので、万が一ルールを逸脱するような場合があっても責任の所在は明確になります。
藤井 県遊協としましても、広告宣伝の健全化が永続的に遵守されるシステムを構築していくことは急務です。そのためにも、広告会の皆様と密にコミュニケーションをとりながら、業界の発展と健全化を図っていくための方策を模索していきたいと考えています。
井芹 よく言われるのが、入会するメリットはあるの? ということですが、広告会としては、県遊協様との信頼関係を深めつつ、会員に対しては、安心してホール様が発注できるように思って頂く取り組みを推進していきたいと思います。広告宣伝を取り巻く環境は今後も変化していくと思います。その都度、県遊協様と考えを共有しながら、健全な宣伝広告活動に力を注ぎ、ホール様とファンの方々を繋ぐ架け橋になっていきたいです。
【熊本遊技広告会 団体概要】
■会 長:井芹洋之(株式会社ビート・アップ、やたい劇場FC本部代表)
■副会長:太田剛(株式会社WIN-WIN)
■副会長:早田昌広(合同会社アスロ)
■https://kumamotoyugikoukok.wixsite.com/kykk