【コラム】多くのパチスロが登場する年末年始、ヒットする高単価機種の条件とは?

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高単価機種が定番機として長く稼働する条件を考えることで、新機種選定の幅も広がります。以前は高単価機種の運用方法について考察しましたが、今回はヒット条件を考えてみましょう(文=三木貴史/エスサポート代表取締役。

時期的にいよいよボーナス商戦がはじまります。パチンコ・パチスロにおけるこの時期ならではの動きとして、高単価機種の稼働上昇が見られます。パチスロにおいては、万枚突破が狙えるスマスロの高射幸機(設定1のMY値が4,000枚前後)がそれに該当します。

大負け覚悟で大勝ちしたいという高単価機種が好きな層は一定数いることから、私はこれらの高射幸機を20円パチスロ総台数の10~20%の台数で固めて設置することを推奨してきました。

新台が登場するたびに高射幸機の機種構成は変遷していますが、最近になりようやく2本柱が定着してきました。『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』と『パチスロからくりサーカス』の2機種です。このほか、『L主役は銭形4』『スマスロキン肉マン~7人の悪魔超人編~』も稼働的に健闘しています。

ではなぜ数多ある高射幸機の中で、『ヴァルヴレイヴ』と『からくりサーカス』が2本柱といえるのでしょうか。それはゲーム性とスペック的特徴にあると言えます。正確に言えば、他の機種がゲーム性かスペックに課題点があったのに対し、この2機種には少なかったということです。

例えば『ゴブリンスレイヤー』や『にゃんこ大戦争』などは天井恩恵が大きい反面、天井が深くそこまでは中々投資ができないユーザーが多く、稼働は低下しました。同様に『エヴァンゲリオン』も天井偏重の当たり履歴と、貫通スペックではない点から稼働は厳しい結果となりました。

こうした理由から、『ヴァルヴレイヴ』『からくりサーカス』『主役は銭形』『キン肉マン』の4機種が残りますが、今後の稼働の明暗を分けるのは“設定1の実出率”にあると考えています。4機種の「メーカー発表値→実出率」は、『ヴァルヴレイヴ』が97.3%→96.2%、『からくりサーカス』が97.5%→97.2%、『主役は銭形』が98.2%→98.5%、『キン肉マン』が97.9%→98.6%です。

『主役は銭形』『キン肉マン』が実出率98%中盤で甘めなのに対し、『ヴァルヴレイヴ』『からくりサーカス』はメーカー発表値を下回る辛い結果が出ています。甘い方が高稼働すると思いがちですが、パチスロでは設定1が辛い機種の方が高稼働する傾向が見られます。なぜなら、辛いからこそ高設定が投入できるからです。

これら4機種の設定6時の万枚突破率は高く、設定6を投入できるかどうかで稼働・寿命は大きく変わってきます。『ヴァルヴレイヴ』と『からくりサーカス』は設定1で利益を確保できるため、設定6を投入しやすい反面、『主役は銭形』『キン肉マン』は設定1が甘めな分、設定6を投入しづらく、ユーザーからは設定6が入らない機種として認知が進んでいます。

もちろん、平日に高稼働するかといえばそうではありませんが、集客したい日にはしっかり高稼働するのが『ヴァルヴレイヴ』『からくりサーカス』です。

しかし現状、この2機種に高設定を多用できるホールは限られています。パチスロ全体を薄利運用できるからこそ、この2機種に設定6が投入できます。該当するホールは、ユーザーを惹きつける独自の来店動機として機能するはずです。

12月には『L花の慶次~佐渡攻めの章~』が登場しました。設定1の出率はメーカー発表で97.4%と辛く、高設定が使いやすい設計となっているので要注目です。ただ、これ以外に高射幸機の新台はないので、引き続き『ヴァルヴレイヴ』『からくりサーカス』の2本柱が機能するのではないでしょうか。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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