ベールを脱ぎ始めた次世代機「スマートパチスロ」、従来機にはない魅力とは

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日電協と回胴遊商が運営する情報サイト「パチスロサミットONLINE」が7月19日、「スマスロ特設サイト」を公開した。同サイトでは、スマートパチスロ(以下、スマスロ)の仕組みや遊び方、各メーカーが開発中の筐体イメージなどを紹介している。今年11月の導入開始に向け、いよいよ、その全貌が明らかになってきた。

スマスロは、遊技メダルを電子データ化することで、物理的なメダルを一切必要としない新しいパチスロ機のこと。メダルが不要となったことで、プレイヤーは、メダルを投入する手間が省け、より快適な遊技を実現。また、遊技終了時や台移動時は、筐体と専用ユニット間の電子データのやりとりのみでメダル計数が行える。

機械の構造も大きく変化した。メダル投入口がなくなったほか、ホッパーやメダルセレクターなどこれまで必要だった部品を削減している。また従来機のクレジットに変わる存在として、メダルの保有数を表示する「メダル数表示装置」を追加。また、下皿はメダルがなくなることで不要となるが、下皿そのものはスマスロにも存在する。形状は従来機と異なることとなる見込みで、ちょっとした小物の置き場としての用途を想定している。

スマートパチスロでは、現金による電子的な遊技メダルの貸出や、ICカードを利用した貯玉、再プレイを行うために専用ユニットが必要となる。従来機のサンドは筐体の右側に設置されているが、専用ユニットは左右どちらでも設置できる。また物理的なメダル貸出の必要がなくなったことから、見た目もスリムとなる予定だ。このほか、筐体のリール窓の下部分には従来機のクレジットに代わり、メダルの保有数を表示する「メダル数表示装置」を追加した。

注目は、自主規制が従来機から変わるという点だ。スマスロ独自の優位点もあることから、今まで以上にゲーム性の幅の拡がりに期待できる。

ポイントは以下の3点。
・2,400枚規制が差枚数管理方式に
・有利区間ゲーム数の上限を撤廃
・コンプリート機能の搭載

スマスロでは6.5号機同様、2,400枚規制のカウントが、MY管理から差枚数管理となる。これにより、同一有利区間内であれば、AT(ART)突入までに使ったメダル枚数+2,400枚の獲得が可能となり、よりメリハリのある出玉の波が実現できる。

「有利区間ゲーム数の上限を撤廃」はスマスロならではの優位点だ。従来機では、獲得メダル数の上限だけではなく、ゲーム数の上限によりATが終了することもあったが、スマスロではそういった現象がなくなるため、ゲーム数上限に縛られない奥深いゲーム性や、幅広いスペックの設計が可能となる。

またスマスロでは、コンプリート機能の搭載が必須となった。この機能は、1日の獲得枚数が19,000枚に達すると打ち止め(当日の再稼働不可)機能が発動するというもの。なおコンプリート機能は、前振りもなくいきなり発動するのではなく、事前に「コンプリート機能の発動まであと●●枚」という風に報知する仕組みとなっている。

「スマスロ特設サイト」では、既にサミー、オリンピア、山佐、大都技研がイメージモデルを公開しており、導入開始の現実味が増してきた。パチスロ市場は6.5号機の本格登場により、市況の底打感も見え始めている。その流れを追い風とし、スマスロが人気回復への決定打、さらには今後の業界を支える次世代遊技機に相応しい存在となりえるか注目が高まっている。

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