機能水の総合メーカーである株式会社OSGコーポレーション(山田啓輔代表取締役社長)および同社創業者の湯川剛代表取締役会長、東京大学大学院農学生命科学研究科(研究科長:堤伸浩)は同研究科内に寄付講座「OSG国際防疫獣医学」(2021年11月~2031年10月)を開設し、5月30日、東京大学フードサイエンス棟でキックオフミーティングを開催した。
アジアでは人口増加と共に畜産の急速な発展と集約化に伴い、動物感染症が蔓延し安全な畜産物の安定供給や畜産の持続可能性を脅かしている。同寄付講座は、アジア諸国との国際連携・貢献を視野に、動物の感染症防疫に関する学術研究の発展と獣医学教育の質の向上を通じた人材育成、畜産業の振興を目的に開設された。同寄付講座では獣医学のあらゆる分野を通じて、学術・教育・産業に幅広く貢献していくとしている。
アジアにおける感染症防疫研究では、動物感染症防疫対策に関する研究をOIE(国際獣疫事務局)と連携して実施。ワンヘルスの取組みでは、動物・感染症・食料の生命倫理を通して安全安心な食料の安定供給、畜産業におけるSDGsおよび環境保全に貢献し、健全で持続可能な社会に貢献することを成果として期待している。
また、国際共同研究によるアジア貢献においては、アジア諸国の家畜衛生対策向上・大動物臨床体制の充実や獣医学教育、国内外の獣医学分野のレギュラトリーサイエンスの教育研究を進めていく。